東京都

東京都の医療費・介護費の実態
老後の家計にどう影響する?【2026年版】

公開日:2026年4月11日 更新日:2026年4月11日 執筆:IKIGAI TOWN 編集部

「東京は医療も介護も選択肢が多くて安心」と言われる一方で、物価・人件費・家賃の高さが家計に影響する領域でもあります。医療機関の密度、国民健康保険料率、介護サービスの供給量。これらが東京に住む40〜60代の家計にどう影響するのか、公的データの一般的な傾向をベースに整理します。

東京都の医療・介護プロフィール

東京都は人口約1,400万人、高齢化率も年々上昇しています。23区と多摩地域で医療・介護サービスの量・質に差があるのが特徴で、特に多摩西部・島しょ部は医療資源が限られる傾向があります。

項目 東京都の傾向
医療機関密度全国屈指。大学病院・専門病院が集積
国保加入者自営業・退職後世帯を中心に数百万人規模
介護サービス在宅サービスは豊富、特養は待機が目立つ
家計上の課題住居費・自己負担以外の周辺コストの高さ

医療機関密度とアクセスの良さ

東京23区は、人口あたりの病院・診療所数が全国上位で、大学病院や専門クリニックも集積しています。セカンドオピニオンや希少疾患への対応がしやすいのは、東京に住むメリットのひとつです。

一方で、多摩地域の山間部や島しょ部では、救急対応・専門医へのアクセスに時間がかかるケースがあります。同じ「東京都」でも、地域によって医療アクセスは大きく異なる点に注意が必要です。

国民健康保険料率と保険料の傾向

東京都の国民健康保険は、区市町村ごとに料率が設定されています。会社員から退職して国保に切り替える際、想定より保険料が高くて驚く人も少なくありません。特に退職1年目は前年の所得をベースに計算されるため、退職直後のキャッシュフロー設計が重要です。

住民税非課税世帯への軽減措置や、所得激減時の減免制度もあるため、対象になりうる方はお住まいの区市町村に確認してみましょう。

Point

退職後の国保料は、「退職した年の所得=前年所得」が基準になる仕組み上、退職翌年が最も高くなりがちです。退職年の所得圧縮や、任意継続との比較検討を事前に行うことをおすすめします。

介護サービスの地域差と施設介護事情

東京都はデイサービスや訪問介護など在宅サービスの事業者数が多く、選択肢は豊富です。一方で、特別養護老人ホームなどの入所系施設は待機状況が厳しい区・市もあり、希望エリアにすぐ入れるとは限らないのが実態です。

また、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅の月額費用は、全国平均と比べて高めに設定されていることが多く、住居費相当分の持ち出しが老後家計を圧迫する要因になります。

注意

施設介護の費用のうち、介護保険の対象となるのは介護サービス費部分のみです。居住費・食費・日常生活費は自己負担となり、都心の施設ほど高くなる傾向があります。

老後の家計シミュレーション上のポイント

東京都在住の40〜60代が老後の家計を考える際に押さえておきたいポイントを整理します。

  • 住み替えの可能性を早めに検討:介護期に入ってからの引越しは負担が大きい。
  • 在宅サービス中心のシナリオを基本に:特養待機リスクを前提にプランニング。
  • 国保料・介護保険料の推移を家計簿に反映:退職前後の数年は特に変動が大きい。
  • 医療費の高さより「自己負担以外の支出」に注意:交通費・食事代・差額ベッド代など。

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申請・相談のコツと公式窓口

東京都の医療・介護に関する情報は、お住まいの区市町村の国保・介護担当窓口と、都の公式サイトの両方を確認するのがおすすめです。特に介護保険の申請や高額介護サービス費の申請は、区市町村単位で行います。

揃えておきたい書類

  • 本人確認書類(マイナンバーカード等)
  • 健康保険証・介護保険証
  • 世帯の課税状況が分かる書類
  • 振込先口座の通帳コピー

マイナンバーカードを健康保険証として利用する運用も進んでおり、事前登録しておくと医療機関・介護事業所での手続きがスムーズになります。

※ 本記事は2026年4月時点の一般的な傾向をもとに作成したものであり、東京都および各区市町村の最新制度や保険料率を保証するものではありません。医療保険・がん保険・介護保険に関するアドバイスは一般的な考え方をまとめたものであり、個別のご判断にあたっては、必ずFP(ファイナンシャル・プランナー)や保険の専門家、自治体窓口にご相談ください。本記事の情報により生じたいかなる損害についても、当サイトでは責任を負いかねます。