════════════════════════════════════════════════ IKIGAI TOWN プレスリリース|2026年8月14日 そのまま記事化パック(CC BY 4.0・改変可・事前連絡不要) ════════════════════════════════════════════════ 【見出し案】 ●媒体記事用(全角40字以内) 変額保険の運用実績、比べられるのは78分の1 ●SNS・タイトル用(全角60字以内) 外貨建保険には共通KPI、変額保険にはない ── 運用実績を2社並べて比べられるのは78通り中1通り ●短尺(Yahoo!トピックス想定・全角13字) 変額実績78分の1 ──────────────────────────── 【記事本文】ここから下、そのまま出稿可 ──────────────────────────── ■リード ライフプランメディア「IKIGAI TOWN」(運営:スペシャリスト・ドクターズ)編集部は、生命保険16社の 変額保険について、公式サイトで公表されている運用実績の指標名・単位・基準日を1社ずつ確認した (2026年8月8日調査)。同じ「特別勘定の運用実績」を指す指標が12通りの名前で公表され、単位も 基準日も混在していた。数値と基準日を確認できた13社について2社ずつ突き合わせたところ、指標名・ 単位・基準日がすべて一致する組み合わせは78通り中1通り(1.3%)にとどまった。 金融庁は2026年8月に公表した「保険モニタリングレポート」で、外貨建保険について「投資信託と同様の 比較可能な共通KPI」の公表を求めており、2026年3月時点で155の金融事業者が公表している。変額保険には これに相当する共通の物差しがない。 ■金融庁は「比較可能な共通KPI」を求めている 金融庁「2026年 保険モニタリングレポート」(2026年8月)35頁は、外貨建保険についてこう述べている。   金融事業者の選択や顧客による比較検討に資するよう、投資信託と同様の比較可能な共通KPIを   作成・公表することにより、金融事業者の選択に資するとともに、顧客が各業態の枠を超えて   比較検討することを容易にする有益な情報提供が行われることが望ましい この共通KPIは外貨建保険では既に動いており、2026年3月時点で155の金融事業者が公表、金融庁が集計・ 分析している。運用損益がプラスの顧客割合は2024年3月の約8割から2025年3月末に7割弱へ下落した。 同レポートは、保険代理店へのヒアリング結果として「保険会社間における比較指標の統一」が課題として 挙げられたことも記している(34頁)。比較の土俵がそろっていないという認識は、監督官庁にも販売の 現場にもある。 ■同じものが、12通りの名前で呼ばれている 指標名の内訳は、ユニットプライスが最多、次いでユニット価格。ほかに特別勘定指数値、基準価額、 特別勘定インデックス、ユニットバリュー、特別勘定の騰落率などが各1社。 単位・基準も、「設定日の前日=100の指数」「1万口当りの円」「100口当りの指数」「設定時=1の インデックス」「騰落率のみ(指数値の公表なし)」が併存する。設定日が2001年の特別勘定と2018年の 特別勘定では、同じ「100が254になった」でも意味がまったく違う。桁で見ても、指数の「254」と 円建ての「12,000」と小数の「2.0898」が並ぶ状態である。 会社別の公表形式は次のとおり(運用成績の数値は含まない)。  会社名 指標名 単位・基準の型 基準日 確認状況  アクサ生命 ユニットプライス 設定日の前日=100の指数 2026-06-30 確認できた  SOMPOひまわり生命 ユニットプライス 騰落率(指数値の公表なし) 2026-06-30 確認できた  ソニー生命 特別勘定指数値 その他・判別できず 2026-08-07 確認できた  第一フロンティア生命 基準価額 その他・判別できず 2026-08-06 確認できた  第一フロンティア生命 特別勘定の運用レポート ― ― 編集部が自動では確認できず  大同生命 特別勘定インデックス 設定時=1のインデックス 2026-03-31 確認できた  大同生命 特別勘定資産運用報告書 ― ― ウェブ上に数値の掲載なし  太陽生命 特別勘定の運用状況 ― ― ウェブ上に数値の掲載なし  T&Dフィナンシャル生命 特別勘定の月間騰落率 騰落率(指数値の公表なし) 2026-07-31 確認できた  東京海上日動あんしん生命 ユニットプライス 設定日の前日=100の指数 2026-06-30 確認できた  日本生命 ユニット価格 1万口当りの円 2026-03-31 確認できた  プルデンシャル生命 特別勘定の騰落率 騰落率(指数値の公表なし) 2026-06-30 確認できた  明治安田生命 ユニット価格 その他・判別できず 2026-08-06 確認できた  三井住友海上プライマリー生命 ユニットプライス その他・判別できず 2026-08-07 確認できた  三井住友海上プライマリー生命 ユニットプライス その他・判別できず 2026-08-07 確認できた  住友生命 ユニット価格 100口当りの指数 2026-06-30 確認できた  ジブラルタ生命 ユニットバリュー 設定日の前日=100の指数 2026-08-07 確認できた  マニュライフ生命 ユニットプライス ― ― 編集部が自動では確認できず  メットライフ生命 特別勘定のユニット価格 ― ― 編集部が自動では確認できず 「編集部が自動では確認できず」は、ページが自動取得を拒否した、または動的描画で数値を読み取れな かったもので、公表されていないという意味ではない。「ウェブ上に数値の掲載なし」とは区別している。 ■2社を並べて比べられるのは、78通り中1通り  絞り込み              組み合わせ数 割合  13社から2社を選ぶ組み合わせ      78通り  100.0%  指標名が一致する            9通り   11.5%  +単位・基準も一致する         1通り   1.3%  +基準日も一致する(=並べられる)   1通り   1.3% 指標名がそろう時点で9通りまで落ち、単位・基準の一致を求めると1通りになる。契約者が2社を並べようと すると、98.7%の組み合わせで土俵がそろわない。 なお本集計は変額保険と個人変額年金保険の種類を区別していないため、実際に比較できる組み合わせは 1通りよりさらに少なくなる。 ■運用実績の見方 ── 確認する4点  1. 商品の種類(変額保険か、個人変額年金保険か)  2. 指標の種類(ユニットプライス/基準価額/騰落率 など)  3. 単位と起点(設定日の前日=100か、1万口当りの円か など)  4. 基準日(いつ時点の数値か) 単位に依存しない「騰落率」であれば、資産クラスと期間をそろえることで比較の土俵に乗せられる。 ただしその場合も、1と4は自分で確認する必要がある。 ■外貨建保険では進み、変額保険では進んでいない 外貨建保険は為替リスクや市場価格調整(MVA)を伴うことから苦情が相対的に多く、金融庁のモニタリング 対象となってきた。代理店で発生した外貨建保険・年金の新契約に関する苦情件数は2019年の2,822件を ピークに2025年は744件まで減り、苦情発生率も0.12%から0.02%へ低下している。ただし他の保険商品と 比べれば依然として高い水準とされる。 この過程で整備されたのが比較可能な共通KPIであり、2022年1月に定義・公表され、2026年3月時点で 155の金融事業者が公表している。業態をまたぐ商品の比較説明を容易にするための重要情報シートも、 代理店への導入率が2025年8月時点で95%に達した。 変額保険にも、外貨建保険と同じく運用リスクを契約者が負うという性質がある。それにもかかわらず、 運用実績を横に並べるための共通の物差しは整備されていない。 なお外貨建保険の共通KPIは販売会社が公表する枠組みで、本調査が対象とした保険会社による特別勘定の 運用実績の公表とは制度上の位置づけが異なる。同じ物差しをそのまま変額保険に当てはめられるという 意味ではなく、比較可能性を高める取組みが一方で進み、他方で進んでいないという対比である。 IKIGAI TOWN 編集長の塩飽哲生氏は「16社を調べ始めたとき想定していたのは『実績に差がある』という 結論だった。実際に出てきたのは、その手前で比較が成立しないという事実だ。どこかの会社の開示が悪い という話ではなく、それぞれが自社の商品設計に沿って公表した結果、業界全体として横に並べられない 状態になっている」と話す。 ──────────────────────────── 【調査概要】 ──────────────────────────── 調査名:変額保険の運用実績「公表形式」調査(IKIGAI TOWN 編集部調べ) 調査主体:スペシャリスト・ドクターズ株式会社(IKIGAI TOWN 運営) 調査日:2026年8月8日 対象:変額保険を取り扱う生命保険16社 方法:各社公式サイトで公表されている運用実績について、指標名・単位や基準の説明・基準日・出典URL・    確認日を1件ずつ記録。数値と基準日を確認できたのは13社。自動取得を拒否された/動的描画で    読み取れなかったものは「非公表」と区別して記録し、推測値では埋めていない。13社について    2社ずつ突き合わせ、指標名・単位・基準日の一致を順に判定した。 参照した公的資料:金融庁「2026年 保険モニタリングレポート」(2026年8月公表)    外貨建保険の比較可能な共通KPI=35頁および37頁/保険会社間における比較指標の統一=34頁/    重要情報シートの導入率=36頁 留意点: ・本調査は公表の形式の分布を数えたもので、運用成果の優劣を示すものではない ・運用成績の数値は掲載していない。会社別の公表形式は事実として記載しているが、優劣を示すもの  ではない ・1社が複数商品を公表している場合は先頭を代表として集計 ・変額保険と個人変額年金保険の種類を区別していないため、実際に比較できる組み合わせはさらに少ない ・運用実績は過去の実績であり、将来の運用成果を約束するものではない ・特別勘定の運用成果がそのまま契約者の受取額になるわけではない。保険関係費用・運用関係費用・  解約控除などの内容は約款および契約締結前交付書面に記載されている ・特定の会社の開示姿勢や商品を評価・批判するものではなく、特定の保険商品の推奨や契約の勧誘を  目的とするものでもない ──────────────────────────── 【媒体別の切り口メモ】 ──────────────────────────── ●経済・金融メディア  金融庁が外貨建保険に求める共通KPIと、変額保険の現状との落差。  情報は出ているのに比較の土俵に乗らないという開示の形式の問題。 ●生活・マネー系メディア  「運用実績を見て選べばよい」という説明が実務上どれだけ成立しにくいか。  確認すべき4点(商品種類・指標・単位と起点・基準日)。 ●業界紙  代理店ヒアリングで挙がった「保険会社間における比較指標の統一」課題との接続。  共通KPI・重要情報シートの浸透状況との対比。 ●テレビ・ラジオ  図1(同じものが12通りの名前)と図2(78通り中1通り)が1枚で伝わる。 ──────────────────────────── 【素材】 ──────────────────────────── 図1(指標名と単位・基準日のばらつき) media/fig1-yobina-bara.png / .svg 図2(78通り中1通りの絞り込み) media/fig2-soroawanai.png / .svg 数値データ(会社別の公表形式+分布・成績の数値は非収録) data/hengaku-kohyo-keishiki-2026.csv 出典表記(コピペ用): 出典:IKIGAI TOWN 編集部調べ(生命保険16社の変額保険・2026年8月8日確認) 取材:support@ikigai.town(メールのみ)