用語集 / 税制・社会保障

給付付き税額控除とは?
いつから・対象・諸外国事例を完全整理【2026年版】

税金と固定費を確認して毎月の手取りの余白を整える場面
税金や控除の確認を、毎月の手取りと将来資金の判断につなげます。

結論から言うと、給付付き税額控除(refundable tax credit)とは 税額控除と現金給付を組み合わせた制度。所得税から控除しきれなかった分を現金で給付する仕組みで、米EITC(勤労所得税額控除)が代表例です。日本での導入は2025〜2026年に議論が本格化中で、2026年4月時点で具体的な開始時期は未定。早くても2027年度税制改正での具体化が想定されます。

給付金を確認したあとに

このページで給付金を確認したあと、取りこぼしと家計の次の一手を整理する3つの見方

給付金や補助金は毎年改定され、対象や期限も変わります。制度名を知るだけで終わらせず、このページで使える可能性と、物価高の中で自分の家計が次に何をするべきかを整理します。

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給付金と固定費を同じ表で確認する家計資料
取りこぼし確認 対象、期限、申請前後の自己負担を一枚で確認する。
食事の準備や家事の段取りを軽くする親子
家事負担 申請、食費、通信費、保育や家族の予定を並べ、抱えている段取りを減らす。
家族で教育費と家賃の見通しを確認する場面
教育費・家賃不安 家賃、教育費、固定費を同じ表に置き、今月と半年後を判断する。

FP相談で取り戻したいもの:外食や子どもの体験を「また今度」で終わらせない余白。受け取れるお金、固定費、教育費を同じ表に置き、楽しみに使うお金を先に残します。

  • 毎年変わる制度の取りこぼしを確認
  • 申請、食費、通信費、保育や家族の予定を一枚に整理
  • 教育費・家賃・固定費を今月と半年後で確認

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相談者の声

給付金を調べた人に近い相談者の声

このページで給付金や手当を調べている方が、相談前につまずきやすいのは「対象か」だけではありません。毎年変わる制度を取りこぼさず、自分の家計で次に何をするかまで見ています。

M.Sさん(30代・女性・共働き・子育て)

★★★★★ 物価高・保育料・固定費

「制度を調べるだけでなく、家計で次に動くことまで決まりました」

給付金、児童手当、固定費、教育費を一枚に並べ、申請後も赤字が残る月を早めに確認したケース。

Y.Eさん(40代・男性・会社員)

★★★★★ 住宅費・教育費・家計の先行き

「制度名を追うより、家計で次に何を減らすかが分かりました」

家賃、通信費、保険料、子どもの費用を同じ表で確認し、給付金だけに頼らない改善順を整理したケース。

A.Kさん(30代・女性・育休中)

★★★★★ 妊娠出産・手当・復職不安

「申請と復職後の家計を同時に見られて、動く順番が決まりました」

妊娠出産の制度、児童手当、育休後の収入、家事負担をまとめて確認したケース。

※相談内容をもとに個人が特定されない形で要約した例です。実際の提案内容は家計・制度・時期により異なります。

無料相談の流れ

  1. STEP1. 予約

    希望日時を選んで、無料相談を予約します(Google Meet 30分から)。

  2. STEP2. 世帯状況の確認

    家族構成、子どもの人数、収入、固定費、家賃、申請済み制度を確認します。

  3. STEP3. 公式確認が必要な給付金候補を整理

    このページ、都道府県、国の制度を分け、公式窓口で確認すべき候補と必要書類を整理します。

  4. STEP4. 家計と次の行動を整理

    申請後の不足額、固定費、教育費、休める時間を同じ表に置き、次に動く順番を決めます。

相談を担当するFP

ファイナンシャルプランナー 増岡 真奈美

増岡 真奈美 (ますおか まなみ)

FP2級相談実績 1,500件超資産形成、老後準備、不動産、ライフプラン

女性ならではの視点で、将来に向けた資産形成やライフプランをサポート。 公式確認が必要な制度候補と家計への影響を一緒に整理します。

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Google Meet 30分から / 何度でも無料 / 営業電話なし

安心してご相談いただくために

なぜ無料なの?

金融機関からの契約手数料で運営しております。お客さまには相談に関する料金負担が一切ございませんので安心してご相談ください。

  • すべてウェブ相談です。パソコン・スマホから、全国どこでもご相談いただけます(来店不要)。
  • 気軽にご相談ください。ちょっとした悩みを話して聞いてもらうだけでもOKです。

「相談しようと思っていた時に、いいきっかけだった」という声もよくいただきます。

目次(6セクション)
  1. 1. 給付付き税額控除とは(普通の税額控除との違い)
  2. 2. 諸外国の事例(米EITC・英WTC・カナダGSTC)
  3. 3. 日本での導入議論の現状
  4. 4. 既存制度との違い
  5. 5. よくある質問(FAQ 12問)
  6. 6. 出典・編集者情報

1. 給付付き税額控除とは

給付付き税額控除(給付付き税額控除制度/refundable tax credit)とは、税額控除と現金給付を組み合わせた仕組みです。通常の税額控除は「所得税から差し引く」ところで止まりますが、給付付き税額控除は差し引いてもなお余った控除額を現金で給付します。

表1. 通常の税額控除 vs 給付付き税額控除(モデル年収300万円・控除20万円)
項目通常の税額控除給付付き税額控除
所得税額(控除前)5万円5万円
控除額20万円20万円
所得税額(控除後)0円(5万円分しか控除できず)0円
控除しきれない分15万円→消える15万円→現金で給付
最終的な手取り増加+5万円+20万円

低所得で所得税額が少ない人ほど通常の税額控除では恩恵を受けにくいため、給付付き税額控除はこれを給付で補うという設計思想です。

2. 諸外国の事例

表2. 主要国の給付付き税額控除
制度名導入年特徴
米国EITC(Earned Income Tax Credit)1975勤労所得に応じた還付。年700億ドル・3,000万人以上が受給。子の数で増額。
米国CTC(Child Tax Credit)1997子1人あたり最大2,000ドル。一部還付型。
英国WTC(Working Tax Credit)→Universal Credit2003→2013勤労世帯への給付。2013年以降はUniversal Creditに統合。
カナダGSTC(GST Credit)1991消費税(GST)の逆進性対策。低所得世帯に四半期ごと支給。
独・仏・蘭各種家族手当・税額控除各時期欧州諸国は児童手当と税額控除のミックスが主流。

米EITCは導入から50年経過し、貧困削減効果が実証されています(2018年で約560万人を貧困線から救出と推計、CBPP調べ)。働くほど給付額が増える「フェイズイン」設計のため、就労インセンティブを損なわずに低所得世帯を支援できる点が評価されています。

ここまで読んだあとに

このページで制度を確認したあと、もう我慢で終わらせたくない3つの体験

給付金や固定費を見たら、次は「何を取り戻すために整えるのか」を決めます。外食、子どもの体験、家事を休む日を、削る対象ではなく守る予算として置き直します。

家族で外食やカフェの時間を楽しむ体験
値段を見すぎない外食月に一度でも、家族で外に出る時間を「無駄遣い」にしない。
子どもと海辺の思い出を残す体験
子どもの記憶に残る体験近場の一泊や季節のイベントを、また今度で流さない予算にする。
家族で写真や記憶を残す時間
食事を作らない日疲れた日は中食や宅配を選べるよう、家計に休む日を残す。
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3. 日本での導入議論の現状

日本での給付付き税額控除の議論は2009年の税制抜本改革時から続いていますが、2025〜2026年にかけて与野党ともに導入に前向きな姿勢を示しており、議論が本格化しています。

  • 2025年:政府税制調査会・自民党税制調査会で給付付き税額控除を含む低所得対策が議論。
  • 2025年12月:与党税制改正大綱で「検討項目」として明記。
  • 2026年:制度設計の具体化議論が継続中。マイナンバー・公金受取口座の整備で実装インフラは整いつつあります。

導入の最大の論点は財源です。米EITC規模(年700億ドル≒約10兆円)を日本に適用すると、消費税1〜2%分相当の財源が必要になります。消費税との組み合わせ・複数年での段階導入が現実的とされています。2026年4月時点で開始時期は未定であり、確定情報は政府発表でご確認ください。

4. 既存制度との違い

表3. 既存制度との違い
制度タイプ対象頻度
所得控除(基礎・配偶者・扶養)所得を圧縮全納税者年末調整・確定申告
税額控除(住宅ローン・寄附金)税額を直接減額適用要件を満たす納税者同上
物価高騰対策給付金現金給付住民税非課税世帯等不定期・一時的
児童手当現金給付子の年齢で判定偶数月(年6回)
給付付き税額控除税額控除+現金給付低・中所得勤労世帯確定申告時または分割給付

給付付き税額控除は既存制度の代替ではなく追加される位置づけが想定されています。住民税非課税世帯給付金や児童手当との両立が前提です。

5. よくある質問(FAQ 12問)

給付付き税額控除はいつから?
2026年4月時点で開始時期は未定です。2025年度税制改正大綱で議論本格化、早ければ2027年度税制改正で具体化、2028年以降の実施が想定されます。
普通の税額控除と何が違う?
通常の税額控除は所得税が0円になる時点で止まりますが、給付付き税額控除は控除しきれない分を現金で給付します。
代表例は?
米EITC(1975年導入・年700億ドル)。英国WTC、カナダGSTC、ドイツKindergeldもこの仕組みです。
日本での想定金額は?
具体額は議論中ですが、米EITCベンチマークで低所得世帯あたり年10〜30万円程度。財源規模は数兆円。
既存の住民税非課税世帯給付金との違いは?
給付金は一時的・対象限定。給付付き税額控除は恒久制度で段階減額型が一般的です。
消費税の逆進性対策として有効?
はい。低所得層ほど負担率が高い消費税の逆進性を緩和する代表的な手段です。
対象になりそうな世帯は?
米EITCベンチマークで年収300〜500万円台の勤労世帯(特に子育て世帯)が中心。
申請は必要?
確定申告で申請する設計が想定されます。マイナンバー連携で自動適用化も検討中です。
児童手当との違いは?
児童手当は子の人数ベースの社会保障、給付付き税額控除は税制に組み込まれた仕組み。両立可能です。
自営業者・年金生活者は対象?
米EITCは勤労所得が要件で自営業は対象、年金所得のみは対象外。日本の設計は未確定です。
いまから準備できることは?
確定申告を毎年正確に行うこと、マイナンバーと公金受取口座を登録しておくことが有効です。
消費税減税との比較は?
消費税減税は富裕層も恩恵を受けますが、給付付き税額控除は低所得層に恩恵を集中できます。財政規律の観点から後者が支持される傾向。

関連トピック

免責事項を見る

本ページは2026年4月時点の議論状況を整理したものです。実際の制度設計は今後の税制改正で確定するため、最新情報は財務省・政府税制調査会の公表をご確認ください。

初稿公開:2026年4月28日(編集・監修:塩飽哲生)

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