── 8社中4社が、同じ改定で引き上げと引き下げの両方を行っていた。さらに同じ会社・同じ商品・同じ契約日でも、積立利率は最大3.61ポイント違う
ライフプランメディア「IKIGAI TOWN」(運営:スペシャリスト・ドクターズ株式会社)編集部は、一時払終身保険を扱う生命保険8社の積立利率を、2026年8月16日〜31日が契約日となる契約に適用される値で1社ずつ確認しました(2026年8月16日調査・全65区分)。7月16日〜31日適用分との差を見ると、米ドル建は28区分中24区分が引き上げ、円建は21区分中で引き上げ10・据え置き1・引き下げ10と真っ二つ、豪ドル建は8区分すべてが引き上げでした。通貨や区分をまたぐと、8社中4社が同じ改定で引き上げと引き下げの両方を行っています。さらに、同じ会社・同じ商品・同じ契約日であっても、プラン・契約年齢・特約によって積立利率は最大3.61ポイント異なります。会社別の数値はCSVで公開し、出典明記のうえCC BY 4.0で自由に引用・転載できます。
本リリースは報道関係者向けの情報提供資料であり、保険の募集資料ではありません。特定の保険会社・保険商品を推奨し、または契約の締結を勧誘するものではありません。掲載した数値は各社公式サイトの公表値をそのまま転記したもので、当社が算出・加工したものではありません。会社間の優劣を示すものでもありません。
積立利率は「契約者が受け取る利回り」ではありません。保険関係費用・契約初期費用等が別途控除され、外貨建ての場合は為替変動により受取額が払込額を下回る(元本割れ)ことがあり、解約・減額時には市場価格調整が生じます。実質的な利回りは契約条件によって異なります。
利率は毎月2回改定されます。本一覧は上記適用期間の値であり、公開後の契約に適用されるものではありません。実際のご検討にあたっては、必ず各社の公式サイトおよび設計書・契約締結前交付書面(契約概要/注意喚起情報)・ご契約のしおり・約款をご確認ください。
一時払終身保険の積立利率は、確認できた各社がいずれも毎月1日と16日の月2回改定していました。8月16日はその改定日にあたります。
編集部は7月30日に第1弾として7月16日〜31日適用分を公開しました。今回はその全社を同じ方法で再調査しています。比較しているのは7月16日〜31日適用分と8月16日〜31日適用分で、間隔は1か月・改定2回分です。途中の8月1日の改定は観測していないため、この間の動きは含みません。
本リリースは順位付け・優劣の評価・特定商品の推奨を行いません。会社は五十音順で固定し、「おすすめ」「人気」といった表現は使っていません。示しているのは、各社が公表している数値と、その差、そして同じ商品の中での幅という事実だけです。
2026年7月16日〜31日適用分 → 8月16日〜31日適用分の差。各社の全区分の最小〜最大と区分数。間に8月1日の改定を挟むため改定2回分
| 保険会社(五十音順) | 1か月の方向 | 差の幅 | 比較区分数 |
|---|---|---|---|
| オリックス生命 | 引き上げ | +0.05 | 1区分 |
| ジブラルタ生命 | 引き上げ | +0.21 | 4区分 |
| 第一フロンティア生命 | 引き上げと引き下げが併存 | −0.16 〜 +0.17 | 2区分 |
| T&Dフィナンシャル生命 | 引き上げ | +0.02 〜 +0.06 | 8区分 |
| PGF生命 | 引き上げ | +0.12 〜 +0.16 | 6区分 |
| プルデンシャル生命 | 引き上げ | +0.19 〜 +0.20 | 2区分 |
| マニュライフ生命 | 引き上げ | +0.21 | 2区分 |
| メットライフ生命 | 引き下げ | −0.08 〜 −0.06 | 3区分 |
比較できた米ドル建28区分のうち、24区分が引き上げ、4区分が引き下げでした。ただし「何社が引き上げ」という数え方はこの結果を正しく表しません。第一フロンティア生命は同じ通貨の中で引き上げと引き下げが併存しているためです。
この表は各社ごとに「前回と今回で同じ区分」を突き合わせた差を示すもので、会社間で利率の高さを比べるためのものではありません。商品ごとに保証期間・契約年齢・特約・費用の控除方法が異なるため、数値をそのまま横並びにしても同じ条件の比較にはなりません。掲載は五十音順で、順位付けではありません。比較区分数が社によって異なる(1〜8区分)点にもご留意ください。
| 保険会社(五十音順) | 1か月の方向 | 差の幅 | 比較区分数 |
|---|---|---|---|
| オリックス生命 | 据え置き | ±0.00 | 1区分 |
| 第一フロンティア生命 | 引き上げ | +0.12 〜 +0.16 | 2区分 |
| T&Dフィナンシャル生命 | 引き上げと引き下げが併存 | −0.20 〜 +0.12 | 8区分 |
| PGF生命 | 引き上げ | +0.05 〜 +0.09 | 2区分 |
| マニュライフ生命 | 引き下げ | −0.06 | 5区分 |
| メットライフ生命 | 引き上げと引き下げが併存 | −0.04 〜 +0.02 | 3区分 |
円建は21区分中、引き上げ10・据え置き1・引き下げ10とほぼ半々に割れました。米ドル建・豪ドル建がほぼ一方向だったのとは対照的です。
※ジブラルタ生命・プルデンシャル生命は、本調査で確認した商品に円建ての設定がないため、この表の対象外です。
| 保険会社(五十音順・豪ドル建) | 1か月の方向 | 差の幅 | 比較区分数 |
|---|---|---|---|
| ジブラルタ生命 | 引き上げ | +0.18 | 2区分 |
| 第一フロンティア生命 | 引き上げ | +0.12 〜 +0.23 | 2区分 |
| T&Dフィナンシャル生命 | 引き上げ | +0.08 | 2区分 |
| マニュライフ生命 | 引き上げ | +0.19 | 2区分 |
マニュライフ生命では、同じ商品の中で通貨により方向が逆でした。円建は3.86%→3.80%(30〜34歳)と下がり、米ドル建は5.15%→5.36%、豪ドル建は5.18%→5.37%と上がっています。
T&Dフィナンシャル生命では、同じ円建ての中で年齢により方向が逆でした。40〜69歳男性は3.52%→3.43%と下がる一方、85〜90歳男性は2.58%→2.70%と上がっています。同社は年齢帯によって参照する指標金利が異なると公表しています(40〜79歳は日本国債20年利回り、80〜90歳は同10年利回り)。
2026年8月16日〜31日契約分。プラン・契約年齢・特約・保証期間による最小〜最大。別指標である「基準利率」は除外
比較サイトや広告で目にする「積立利率◯%」は、その商品でいちばん高い区分の値であることがあります。実際には同じ会社・同じ商品・同じ契約日でも、適用される利率はプランや契約年齢によって変わります。
| 会社・商品 | 最も高い区分 | 最も低い区分 | 差 |
|---|---|---|---|
| 第一フロンティア生命 積立利率変動型終身保険(20)(通貨指定型) | 5.74% 死亡保障プラン・20〜80歳・保証30年 | 2.13% 認知症・介護プラン(告知なし)・81〜85歳・保証10年 | 3.61pt |
| T&Dフィナンシャル生命 生涯プレミアムワールド6(目標値機能なし) | 4.86% 男性・特約なし・40〜69歳・保証10年 | 2.00% 男性・保険金最低保証特約付・85〜90歳・保証10年 | 2.86pt |
| ジブラルタ生命 積立利率更改型一時払終身保険(23) | 4.72% 基本タイプ・0〜79歳・保証20年 | 4.62% 積立金定期引出タイプ・0〜79歳・保証20年 | 0.10pt |
| メットライフ生命 サニーガーデン プラス(利率更改あり型) | 4.64% 定期支払/任意受取コース・保証20年 | 4.58% 定期支払/任意受取コース・保証10年 | 0.06pt |
低い側の区分は、告知なしで加入できる・高齢でも加入できる・介護保障が付くなど、給付内容そのものが異なります。利率の差は、その違いに対応した結果を含みます。利率だけを取り出して有利・不利を判断できるものではありません。また保証期間が異なる区分どうしを含みます。
各社が併記している「実質的な利回り」を見ると、積立利率と一致しない場合があります。
ジブラルタ生命では、積立利率が同じ4.62%でも実質的な利回りは3.32%(0〜79歳・20年)と3.57%(80〜90歳・15年)に分かれます。同社は、積立金定期引出タイプでは「実質的な利回り<積立利率」になると説明しています。
PGF生命の保障選択型でも、積立利率5.03%に対し、積立金の引出機能に関する特則を付加した場合の実質的な利回りは3.54%と公表されています。
プルデンシャル生命は、積立利率の計算式を「基準利率+調整率(最大±1.0%)-保険契約の維持等に必要な費用の率(0.35%)」と公表しています。表示されている積立利率が、そのまま手元の増え方を意味するわけではありません。
集計データのCSVをダウンロード(8社65区分・会社/商品/プラン/通貨/契約年齢/保証期間/今回・前回の利率/前回比/出典URL/確認日)。
1か月で米ドル建はほとんどの区分が引き上げられました。金利環境が動けば利率も動くという意味で、この変化自体は珍しいことではありません。
今回の調査でより大きかったのは、会社間の差より、同じ会社の中の差でした。第一フロンティア生命の米ドル建は、同じ商品・同じ契約日でも2.13%から5.74%まで開いています。改定の方向すら、同じ会社の中で分かれていました。
本リリースは、どの会社・どの商品が有利かを述べるものではありません。示しているのは「表示されている数値は1つではない」という事実です。実際に適用される利率は、契約年齢・プラン・特約・契約日によって決まります。
調査名:一時払終身保険の積立利率 定点調査 第2弾(IKIGAI TOWN 編集部調べ)
調査主体:スペシャリスト・ドクターズ株式会社(IKIGAI TOWN 運営)
調査日:2026年8月16日
対象:一時払終身保険を取り扱う生命保険8社(五十音順:オリックス生命/ジブラルタ生命/第一フロンティア生命/T&Dフィナンシャル生命/PGF生命/プルデンシャル生命/マニュライフ生命/メットライフ生命)。第1弾(2026年7月30日公開)と同じ8社。
方法:各社公式サイトで公表されている利率のうち、2026年8月16日〜31日が契約日となる契約に適用される値を、商品・プラン・通貨・契約年齢・積立利率保証期間の区分ごとに1件ずつ記録(全65区分。うち2区分は別指標の「基準利率」で、増減・幅の集計からは除外)。前回(2026年7月16日〜31日適用分)と同じ区分が存在するものについて差を算出(57区分)。前回値は第1弾で公開した値、または各社公式サイトの過去利率表で確認した値を用いています。公式で確認できなかった値は推測で埋めていません。
比較の間隔:比較しているのは7月16日〜31日適用分と8月16日〜31日適用分で、間隔は1か月・改定2回分です。途中の8月1日の改定は観測していないため、この間の動きは含みません。
収集方法の注記:各社の利率表は大半がJavaScriptで描画されており、ページのHTMLを取得しただけでは数値が得られません。オリックス生命・第一フロンティア生命以外の6社はブラウザ上で表示を実読しました。
各社への事前確認:掲載各社への事前の内容確認は行っていません。記載内容に誤りがある場合は下記までご連絡ください。速やかに訂正します。
留意点:本調査は順位付け・優劣の評価・特定商品の推奨を行うものではなく、特定の保険商品の推奨や契約の勧誘を目的とするものでもありません。積立利率は各社が金利情勢に応じて設定するもので、将来の運用成果を約束するものではありません。商品ごとに保証期間・契約年齢・特約・費用の控除方法が異なるため、数値をそのまま横並びにしても同じ条件の比較にはなりません。比較できた区分数は社によって1〜8区分と差があります。外貨建商品には為替変動により受取額が払込額を下回る(元本割れ)リスクがあり、積立金からは所定の費用が控除され、解約・減額時には市場価格調整が生じます。実際に適用される利率・費用・リスクは、各社の「契約締結前交付書面(契約概要/注意喚起情報)」「ご契約のしおり・約款」でご確認ください。
本リリースの図表・数値・本文は、出典を明記いただければCC BY 4.0のもと、改変を含めて自由にご利用いただけます(事前連絡不要)。
▍記事本文(リード・小見出し付き・注記込みでご出稿ください)
kiji-honbun.txt をダウンロード(見出し3案・調査概要・媒体別の切り口メモを同梱)
▍図表(1200px・出典クレジット焼き込み済み)
▍数値データ(8社65区分・前回比付き)
CSV をダウンロード
▍見出し案
媒体記事用(40字):積立利率、同じ会社で上げと下げが併存
SNS・タイトル用(60字):一時払終身保険の積立利率は「何社が引き上げ」では言い表せない ── 同じ商品でも最大3.61ポイント差
短尺(全角13字):同じ社で上げと下げ
▍出典表記(コピペ用)
▍追加集計・取材
会社別・商品別の全65区分の内訳、第1弾(7月16日〜31日適用分)との対応表、確認手順をご提供できます。support@ikigai.town(メールのみ)
本リリースの数値・図表・CSVデータは、クリエイティブ・コモンズ表示 4.0 国際ライセンス(CC BY 4.0)のもと、出典を明記すれば商用利用を含め自由に引用・転載・加工できます。
数値・図表のみを引用される場合も、次の点を必ず併記してください。積立利率は契約者が受け取る利回りではないこと/外貨建には為替変動により受取額が払込額を下回るリスクがあること/積立金から所定の費用が控除され、解約・減額時には市場価格調整が生じること/将来の運用成果を約束するものではないこと。
本リリースは各社の公表情報を調査日時点で確認し整理したものであり、報道関係者向けの情報提供資料です。保険の募集資料ではなく、順位付け・優劣の評価・特定商品の推奨を行うものでも、契約の勧誘を目的とするものでもありません。ご契約の検討にあたっては、各社の「契約締結前交付書面(契約概要/注意喚起情報)」「ご契約のしおり・約款」を必ずご確認ください。
編集部より
前回(7月30日)の調査を公開したあと、「結局どこが一番いいのか」という問い合わせをいくつかいただきました。今回の調査は、その問いに数字で答えられない理由をそのまま示すものになりました。
当初は「何社が引き上げたか」で整理しようとしましたが、集計してみると同じ会社の中で引き上げと引き下げが併存しており、社数では言い表せませんでした。確認すべきは「その会社の最高利率」ではなく、「自分の年齢・プランで何%か」です。それは設計書か、各社の利率表の該当区分で確認できます。
なお今回、ジブラルタ生命の過去利率表に載っていた7月16日〜31日の値が、前回公開した数値と一致していました(同社の該当区分についてのみ確認したものです)。
IKIGAI TOWN 編集長/塩飽 哲生