住宅ローン

住宅ローン 借り換え 完全ガイド
損益分岐とタイミング

住宅ローン返済額と生活費を家計表で確認する場面
借りられる額ではなく、返済後も暮らしが残る月額から考えます。

住宅ローン借り換えで得する条件は 「金利差0.5〜1%以上・残期間10年以上・残債1,000万円以上」。3条件すべて満たせば総返済額が 100〜400万円 減ります。手数料は借入額の2〜3%(借入3,000万円なら60〜90万円)かかるため、損益分岐点を計算してから動くこと。借り換え後も住宅ローン控除を継続適用できますが、「10年以上の借入期間」「自己居住」など条件を満たす必要があります。

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目次(10セクション)
  1. 借り換えで得する3条件
  2. 損益分岐の計算方法(実例3パターン)
  3. 手数料の内訳と総コスト
  4. 借り換えに向くタイミング・向かないタイミング
  5. 借り換えの手順(申し込みから完了まで)
  6. 借り換えで住宅ローン控除はどうなる?
  7. 変動→固定への借り換え(金利上昇ヘッジ)
  8. 借り換えNG銀行・避けるべきパターン
  9. あなたの街の地価が借り換え判断に効く理由
  10. よくある質問

15秒で確認|あなたは借り換えで得する?

4問に答えると、借り換えによる総返済額の削減目安を計算します。

Q1. 住宅ローン残債
Q2. 残期間
Q3. 現在の金利
Q4. 借り換え先金利目安

借り換えで得する3条件

住宅ローン借り換えは、ネット広告で「月々2万円減」「総返済額500万円減」と派手に煽られますが、誰でも得をするわけではありません。借り換えで実際に得をする条件は、長年の経験則として以下の3つに集約されます。

条件基準理由
金利差0.5〜1.0%以上これ以下だと手数料を回収できない
残期間10年以上短いと利息削減効果より手数料が上回る
残債1,000万円以上少ないと金利差を掛けても削減額が小さい

3条件のうち 1つでも外れると借り換えで損する可能性が高くなります。逆に3条件すべて満たせば、総返済額が100〜400万円減ります。借り換えを検討するなら、まずこの3条件を自分のローンに当てはめて判断するのが第一歩です。

損益分岐の計算方法(実例3パターン)

具体的な数字で損益分岐を見てみましょう。3パターンの実例です。

パターンA:得するパターン

項目借り換え前借り換え後
残債2,500万円2,500万円
金利1.4%(10年固定)0.4%(変動)
残期間20年20年
月々返済119,420円108,407円
総返済額2,866万円2,602万円
手数料(借入額×2.2%)55万円
純減額+209万円

パターンB:損益分岐ぎりぎり

項目借り換え前借り換え後
残債800万円800万円
金利1.0%0.4%
残期間15年15年
月々返済47,837円45,749円
総返済額861万円823万円
手数料17.6万円
純減額+20.4万円

残債800万円・金利差0.6%だと、手間と時間に対して20万円しか減らない。残債1,000万円未満なら借り換えのコスパはかなり下がります。

パターンC:損するパターン

項目借り換え前借り換え後
残債500万円500万円
金利0.8%0.4%
残期間5年5年
月々返済85,005円84,148円
総返済額510万円505万円
手数料11万円
純減額−6万円(損)

残期間5年・金利差0.4%は典型的な損するパターン。利息削減額より手数料が上回り、借り換えるとマイナスになります。

手数料の内訳と総コスト

借り換え時にかかる手数料の内訳は以下です。借入額3,000万円の場合の目安。

項目金額備考
事務手数料(新銀行)借入額の2.2%(66万円)定額型(33,000円)の銀行も
保証料0〜70万円ネット銀行は無料が多い
登記費用(司法書士込み)15〜25万円抵当権抹消+設定
印紙税2〜6万円借入額により変動
団信特約料0〜10万円/年がん団信等を付ける場合
繰上完済手数料(旧銀行)0〜3万円銀行による
合計目安83〜170万円借入額の2.7〜5.7%

「事務手数料2.2%+保証料」を取る銀行と、「事務手数料定額33,000円+保証料無料」のネット銀行では、借り換え時のコスト差が 50〜80万円 出ます。銀行比較ページで2026年の最新条件を確認してから動きましょう。

借り換えに向くタイミング・向かないタイミング

2026年現在、借り換えのタイミング判断は以下です。

  • 向くタイミング
    ① 2015年以前に借りた変動金利1.0%以上→現在の0.4%への借り換え
    ② 借入直後5年以内のフラット35→変動金利への借り換え(金利差1.5%以上)
    ③ 子供の教育費ピーク前(45歳前後)に月々返済を圧縮したい時
  • 向かないタイミング
    ① 残期間5年以下、または残債500万円以下
    ② 金利差0.3%未満
    ③ 転職直後・産休育休中(審査が通りにくい)
    ④ 物件価値が大きく下落し、残債>物件価値になっている場合

金利上昇局面では「変動→10年固定」への借り換えも合理的選択肢になります(後述)。

借り換えの手順(申し込みから完了まで)

  1. 事前審査(1〜2週間):複数銀行に同時申し込み可能。源泉徴収票・年末残高証明書・物件登記簿が必要
  2. 本審査(2〜4週間):事前審査通過後、団信加入・物件評価が入る
  3. 金消契約(契約日〜1週間):新銀行と金銭消費貸借契約。司法書士同席
  4. 実行日(契約日の1〜2週間後):新銀行から融資実行→旧銀行に一括返済→抵当権抹消+新設定登記
  5. 住宅ローン控除の継続手続き:翌年確定申告で「住宅借入金等特別控除額の計算明細書」を新銀行の年末残高証明書で再提出

申込から実行まで 1.5〜2か月 かかります。年末を挟む場合は、住宅ローン控除の年末残高証明書のタイミングに注意。実行月によって控除額が変わります。

借り換えで住宅ローン控除はどうなる?

借り換え後も住宅ローン控除は 継続して適用可能です。ただし以下の条件を満たす必要があります。

  • 借り換え後の借入期間が 10年以上(これを下回ると控除終了)
  • 借り換え後の借入金が、借り換え前の住宅ローン残高以下
  • 自己居住していること
  • 所得が3,000万円以下(2026年基準)

注意点として、借り換え時に「期間短縮型」で残期間を9年以下にすると、その時点で住宅ローン控除が終了します。「金利が下がったから期間を短くして総返済額を減らそう」とする人がよくミスするポイント。控除メリットを最大化したいなら、残期間は10年以上を維持するのが鉄則です。詳細は住宅ローン控除2026年以降ガイドへ。

変動→固定への借り換え(金利上昇ヘッジ)

2026年は日銀の政策金利正常化が進む局面で、「変動金利のままでいいか」という不安を持つ人が増えています。変動→10年固定への借り換えは、以下のケースで合理的です。

  • 残期間が10年以上残っており、教育費ピーク期と重なる
  • 変動金利が現在の0.4%から1.0%超に上がると家計が回らない
  • 固定期間終了時(10年後)には残債が1,500万円以下に減っている見込み

変動0.4%→10年固定1.4%への借り換えは、月々返済が一時的に増えますが、「金利上昇シナリオでの最大ダメージ」を限定できる保険的な意味があります。詳細は変動 vs 固定 判断ガイドへ。

借り換えNG銀行・避けるべきパターン

借り換え時に避けるべき銀行・条件のパターンです。

  • 「全期間引下げ型」が新規顧客向けにしか適用されない銀行:5年後に金利が大きく上がる構造
  • 団信特約が高額な銀行:がん団信・三大疾病団信を金利+0.3%上乗せで強制付帯する銀行は、総コストで見ると割高
  • 事務手数料が定率2.2%しか選べない銀行:定額33,000円が選べるネット銀行と比べて50万円以上損
  • 繰上返済手数料が高い銀行:将来の繰上返済を考えると、繰上手数料無料の銀行を選ぶべき

あなたの街の地価が借り換え判断に効く理由

借り換え時、銀行は 物件評価額 を再算定します。物件価値が大きく下落していると、残債>物件価値の「担保割れ」状態になり、借り換え審査が通りません。逆に物件価値が上がっているエリアなら、追加担保なしでスムーズに借り換えできます。

IKIGAI TOWN では 全国816市区町村の地価動向 を整理しています。借り換え検討時には、自分の物件があるエリアの地価トレンドを確認しましょう。

地価上昇エリア(湾岸・再開発エリア)に住んでいる場合、借り換え時に追加で担保価値が認められ、より低金利・高額な借り換えも可能になります。逆に下落基調のエリアでは、借り換えのタイミングを早めに検討するのが賢明です。

借り換えを調べている本当の理由は、「これからも返済を続けられるか」の不安かもしれません

住宅ローンを調べている方の多くは、単に「いくら借りられるか」を知りたいだけではありません。本当に知りたいのは、家を買ったあとも、教育費・老後資金・働き方を犠牲にせず暮らせるかです。

背景には、次のような不安がある場合があります。

  • 教育費ピークでも返済を続けられるか
  • 金利が上がっても家計が持つか
  • 配偶者が退職・時短になっても返済できるか
  • 老後資金を削りすぎないか
  • 今の街・物件価格が世帯年収に合っているか

住宅ローンは、借入額や金利だけでなく、家族の将来を見渡して決めるものです。FP相談では、借入額・金利・団信・教育費・老後資金・働き方まで一枚に整理し、無理なく返せるラインを確認します。

返済が始まっても、貯金が痩せない計画に整える

家を買うことは、暮らし方を選ぶことです

住宅ローンは、ただの借入ではありません。どの街で暮らすか、子どもにどんな教育環境を用意するか、夫婦でどう働くか、老後にどれだけ余裕を残すかを決める選択です。

無理なローンで生活を縛るのではなく、自分たちらしい暮らしを守るために、借入額・教育費・老後資金を一緒に整理しましょう。お金の不安をなくして、自分たちらしい暮らしを取り戻すための住宅ローン設計を、FP相談でご一緒できます。

無料相談で確認できること

住宅ローンの安全額

年収倍率だけでなく、手取り・家族構成・教育費・老後資金を踏まえて、無理なく返せる借入額を確認します。

金利・団信・手数料の総コスト

金利だけでなく、団信、保証料、事務手数料、繰上返済、住宅ローン控除まで含めて比較します。

教育費との両立

子どもの人数、進路、教育費ピークを踏まえて、返済負担が重くなりすぎないかを確認します。

働き方の変化への対応

配偶者の退職、時短勤務、育休、転職があっても返済できるかを試算します。

老後資金とのバランス

住宅ローン完済年齢、退職金、年金、NISA・iDeCoまで含めて、老後資金が残るか確認します。

返済が始まっても、貯金が痩せない計画に整える

住宅ローンは、借りられる額ではなく「無理なく暮らせる額」で決めましょう

住宅ローンは、金利や年収倍率だけで決めるものではありません。教育費、働き方、老後資金、住む街、家族の将来まで含めて、無理なく返せるラインを確認することが大切です。

プロFPが、借入額・金利・団信・教育費・老後資金まで一枚に整理します。

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よくある質問

借り換え手数料はいくら?
借入額の2〜3%(借入3,000万円なら60〜90万円)が目安。事務手数料・登記費用・保証料の合計です。ネット銀行は事務手数料定額33,000円・保証料無料の選択肢があり、コストを抑えられます。
借り換え時の住宅ローン控除はどうなりますか?
借り換え後も継続適用可能です。ただし「借り換え後の借入期間が10年以上」「借り換え後の借入金が借り換え前の残高以下」「自己居住」の条件を満たす必要があります。
残期間が短いと借り換えで損しますか?
はい。残期間10年未満・残債1,000万円未満なら、利息削減額より手数料が上回り、純減額がマイナスになるケースが多いです。
借り換え時に複数銀行に同時申し込みしてもいいですか?
事前審査の段階なら問題ありません。複数行で条件を比較し、最も有利な銀行で本審査に進むのが定石です。本審査は信用情報に記録されるため、3行程度に絞るのが無難です。
変動から10年固定への借り換えはアリ?
金利上昇シナリオでの家計ダメージが大きい(教育費ピーク期と重なる、月々返済が手取り30%超など)なら合理的選択肢です。月々返済は一時的に増えますが、金利上昇リスクを限定できます。

住宅ローンを調べたあとに

住宅ローンを調べたあと、買った後も暮らしを守る3つの見方

金利や借入可能額だけでは、教育費や管理費、修繕費まで含めた暮らしの安全圏は見えません。金利変動や35年後の家計まで含めて、審査前に整えるべき数字を確認します。

貯めた貯金を、減らしたくない方へ「使ったら貯金が減る」が怖くて、家族との体験まで見送っていませんか?プロFPが、使っていいお金と、守るお金を一緒に整理します。無料相談を予約する
住宅ローンと固定費を確認する家計資料
返済の重さ 月々の返済、管理費、修繕費を手取りの中に置き直す。
教育費と住宅費を家族で確認する場面
教育費との両立 住宅費を決めても、子どもの選択肢が狭まらないか見る。
家族の将来表を見ながら住み替えを考える場面
住み替え余地 転職、出産、親の介護、売却まで含めて無理のない幅を残す。

FP相談で取り戻したいもの:家を買ったあとも、家族旅行や子どもの体験を「無理」と言わなくていい余白。住宅費、教育費、老後資金を同じ年表に置きます。

  • 毎月返済の重さを手取りで見る
  • 教育費や保育料と同時に判断
  • 住み替えや繰上返済の余地を残す

IKIGAI TOWN相談者がかなえる「ささやかな贅沢」一覧を見る

相談者の声

住宅ローンを調べた人に近い相談者の声

住宅ローンを調べている方は、金利や借入可能額だけでなく、教育費、管理費、修繕費、住み替え余地まで含めて「買った後に暮らせるか」を確認しています。

Y.Eさん(40代・男性・会社員)

★★★★★ 住宅ローン残20年・教育費並走

「借りられる額ではなく、返しながら暮らせる額で考え直せました」

住宅ローン、教育費、老後資金、繰上返済の優先順位を一枚にしたケース。

M.Kさん(30代・女性・共働き)

★★★★★ ペアローン・育休後の収入

「育休後の手取りまで入れると、安心できる価格が変わりました」

ペアローン、産休育休、保育料、管理費を含めて買ってよい価格を整理したケース。

S.Rさん(30代・男性・子育て中)

★★★★★ 金利上昇・固定費・住み替え

「物件比較より先に、家計の安全圏を決める意味が分かりました」

変動金利、固定費、教育費、将来売却を同じ年表で確認したケース。

※相談内容をもとに個人が特定されない形で要約した例です。実際の提案内容は家計・制度・時期により異なります。

無料相談の流れ

  1. STEP1. 予約

    希望日時を選んで、無料相談を予約します(Google Meet 30分から)。

  2. STEP2. 収入・支出・住宅費の確認

    手取り、毎月返済、管理費、修繕費、教育費、固定費を確認します。

  3. STEP3. 買った後の家計をシミュレーション

    金利上昇、出産・育休、教育費、住み替えまで含めて返済後の余白を見ます。

  4. STEP4. 借りられる額ではなく暮らせる額を整理

    物件価格、頭金、ローン条件、繰上返済、家計改善の順番を決めます。

相談を担当するFP

ファイナンシャルプランナー 担当FP

担当FP ()

FP家計見直し、ライフプラン、資産形成

中立のFPが、家計・保険・住宅ローン・相続まで整理します。 借入可能額ではなく、買った後に暮らせる返済額を整理します。

プロFPと、使っていいお金を見える化して、お金の悩みを楽にする家計の整理をする

Google Meet 30分から / 何度でも無料 / 営業電話なし

安心してご相談いただくために

なぜ無料なの?

金融機関からの契約手数料で運営しております。お客さまには相談に関する料金負担が一切ございませんので安心してご相談ください。

  • すべてウェブ相談です。パソコン・スマホから、全国どこでもご相談いただけます(来店不要)。
  • 気軽にご相談ください。ちょっとした悩みを話して聞いてもらうだけでもOKです。

「相談しようと思っていた時に、いいきっかけだった」という声もよくいただきます。

ここまで読んだあとに

住宅ローンを見たあと、家を買っても残したい3つの体験

借りられる額いっぱいで買うと、家族旅行や子どもの体験が最初に削られます。返済後も暮らしが楽しい価格かを、家計から逆算します。

家族で海辺の旅行を楽しむ体験
家を買っても行ける家族旅行年一回の旅行を、住宅ローンの外側に押し出さない。
家族で将来の思い出を残す体験
子どもの選択肢住宅費を決めても、習い事や進学の余地を残す。
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本ページの統計・制度概要・金利情報は、以下の公的情報を編集部が確認のうえ整理しています(執筆時点)。最新の正確な情報は必ず各公式サイトでご確認ください。FPは記事を直接監修してはおらず、関連テーマでご相談を受けるFPとしてご紹介しています。

最終確認日:2026年5月3日

※本記事は2026年5月時点の一般的な情報であり、個別の税務・経営・法務相談に代わるものではありません。各制度の適用要件・税額・金利は個人の状況および金融機関により異なります。実行にあたっては、必ず公式情報および税理士・社労士・FP・弁護士など専門家にご相談ください。本記事の情報により生じたいかなる損害についても、当サイトでは責任を負いかねます。

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