外壁・屋根リフォーム費用相場【2026】
塗装・カバー工法・葺き替えの目安
外壁塗装:30坪で80-150万円(シリコン中心)。足場代15-20万円を含む一般的な目安。
目次(7セクション)
外壁・屋根リフォームの全体像と相場
外壁・屋根は雨風や紫外線に常時さらされる部位で、住宅の中でも劣化が早く進みます。一般的には10-15年ごとの塗り替えや改修が目安とされ、放置すると下地まで傷んで補修費が膨らみます。まずは工事種別ごとの相場感を押さえましょう。なお以下はいずれも広く公表されている一般的な目安であり、実際の金額は建物の劣化状態・面積・地域・足場条件で変わります。最終的な判断は必ず複数社の見積もりを比較したうえで行ってください。
| 工事種別 | 費用相場(30坪戸建て目安) | 耐用年数の目安 |
|---|---|---|
| 外壁塗装 | 80-150万円 | 10-15年(塗料による) |
| 屋根塗装 | 40-80万円 | 10-15年(塗料による) |
| 屋根カバー工法(重ね葺き) | 80-150万円 | 20-30年 |
| 屋根葺き替え | 100-200万円 | 20-30年 |
| サイディング重ね張り/張り替え | 150-250万円 | 20-30年 |
外壁塗装と屋根塗装はいずれも足場を必要とするため、別々の年に発注するより同時に施工する方が足場代(15-20万円)を1回分節約できます。次節以降で各工事を詳しく見ていきます。
外壁塗装の費用相場
外壁塗装は外壁・屋根リフォームの中で最も需要が多い工事です。30坪戸建てで80-150万円が一般的な目安で、この中には足場の設置・解体費(15-20万円)、高圧洗浄、下地補修、塗装(下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが標準)が含まれます。価格差は主に塗料のグレードと外壁の劣化状態から生まれます。
| 項目 | 費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 足場設置・解体 | 15-20万円 | 延床・形状で変動。屋根と同時なら1回で済む |
| 高圧洗浄 | 2-5万円 | 旧塗膜・汚れの除去 |
| 下地補修(コーキング等) | 5-30万円 | 劣化が進むほど高額に |
| 塗装(材工・シリコン) | 50-90万円 | 3回塗りが標準 |
| 合計の目安 | 80-150万円 | シリコン塗料中心の場合 |
外壁のひび割れやコーキング(目地)の劣化が激しい場合は補修費が上がります。塗装では延命できないほど傷んでいるときは、後述のサイディング重ね張り・張り替え(150-250万円)が選択肢になります。
屋根塗装・カバー工法・葺き替えの費用
屋根工事は劣化レベルによって「塗装 → カバー工法 → 葺き替え」と段階的に費用が上がります。スレート(コロニアル)や金属屋根は塗装で延命できますが、瓦屋根は基本的に塗装不要です。
| 工事 | 内容 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 屋根塗装 | 既存屋根を高圧洗浄して塗り替え | 40-80万円 |
| カバー工法(重ね葺き) | 既存屋根の上に新しい金属屋根材を重ねる | 80-150万円 |
| 葺き替え | 既存屋根を撤去し下地ごと新設 | 100-200万円 |
カバー工法は既存屋根を撤去しないため廃材処分費を抑えられ、葺き替えより安く済みます。ただし下地(野地板)が傷んでいる場合や、すでに屋根が二重になっている場合は採用できず、葺き替えが必要になります。屋根材の劣化が軽度なら屋根塗装(40-80万円)で十分なこともあるため、まずは現地調査で劣化レベルを正確に把握することが大切です。訪問営業で「今すぐ葺き替えが必要」と高額契約を迫られるケースもあるため、提案された工事が劣化状態に見合うか複数社で確かめてください。
塗料グレードと耐用年数
外壁・屋根塗装の費用は塗料のグレードで大きく変わります。安価な塗料は初期費用を抑えられますが寿命が短く、塗り替え頻度が増えてかえって長期コストが上がることもあります。耐用年数とのバランスで選ぶのが基本です。
| 塗料グレード | 耐用年数の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| アクリル/ウレタン | 5-10年 | 安価だが短寿命。塗り替え頻度が高い |
| シリコン | 10-15年 | 価格と耐久のバランスが良く標準的 |
| フッ素/無機 | 15-20年 | 高価だが長寿命。塗り替え回数を減らせる |
現在の主流はシリコン塗料で、本記事の費用相場もシリコン中心を前提にしています。長く住む予定の家ならフッ素・無機の上位塗料で塗り替え回数を減らす選択も合理的です。なお遮熱・断熱塗料は夏場の室温上昇を抑える効果が期待でき、後述のとおり一部の自治体助成の対象になることがあります。
足場の共有で同時施工が割安になる理由
外壁塗装も屋根工事も、作業の安全確保のため建物全体に足場を組む必要があります。足場代は15-20万円が目安で、外壁と屋根を別々の年に工事すると、その都度この費用がかかります。
- 外壁と屋根を同時施工:足場は1回分で済み、合計15-20万円の節約になる
- 別々に施工:足場代が2回かかり、トータルで割高になる
外壁と屋根の劣化時期は近いことが多いため、どちらかの塗り替え時期が来たら、もう一方も同時に検討するのが費用効率の良い進め方です。見積もりを取る際は「外壁・屋根を同時施工した場合」と「外壁のみ」の両方を出してもらい、差額を確認すると判断しやすくなります。
補助金は使える?国の3事業との関係
正直にお伝えすると、外壁・屋根そのものの塗装・改修は、2026年の国の主要3事業(先進的窓リノベ・子育てグリーン・給湯省エネ)の主たる対象ではありません。それぞれの位置づけは次のとおりです。
| 制度 | 2026年の上限 | 外壁・屋根との関係 |
|---|---|---|
| 先進的窓リノベ2026 | 最大200万円 | 窓の断熱改修が対象。外壁・屋根そのものは対象外 |
| 子育てグリーン | 最大60万円(断熱改修) | 外壁・屋根への断熱材施工が含まれる場合に関係しうる |
| 自治体の住宅リフォーム/省エネ改修助成 | 地域差が大きい | 遮熱・断熱塗装などが対象になることがある(要確認) |
このように、外壁・屋根の塗装単体は国の制度では補助されにくいのが実情です。一方で、外壁・屋根に断熱材を施工する省エネ改修や、遮熱・断熱塗装は、自治体独自の住宅リフォーム助成・省エネ改修助成の対象になることがあります。こうした自治体助成は地域差が非常に大きく、金額・要件・受付状況も年度ごとに変わるため、必ずお住まいの市区町村の公式窓口で最新情報を確認してください。多くの制度は工事後の申請(後払い)で、登録事業者の利用や事前申請が条件になることもあります。
FP視点:維持コストの家計への織り込み方
外壁・屋根のリフォームは「いつか必ず来る出費」です。家計の専門家の立場からは、突発的な支出として慌てるのではなく、10-15年ごとに発生する維持コストとして、あらかじめ長期の家計計画に織り込んでおくことをおすすめします。
- 積立で備える:外壁塗装80-150万円を15年で割ると、月あたり約5,000-8,000円。この水準を住宅維持費として毎月積み立てておくと、塗り替え時期に慌てません。
- 複数社の見積もりで比較する:同じ工事内容でも、業者によって100万円単位で総額が変わることがあります。最低でも3社から相見積もりを取り、内訳(足場・洗浄・下地補修・塗装)を並べて比較してください。
- 塗料グレードは長期視点で選ぶ:長く住む家なら、上位塗料で塗り替え回数を減らした方がトータルコストを抑えられる場合があります。
- 訪問営業の高額契約に注意:「今だけ」「すぐに工事しないと危険」といった急かす営業には即決せず、劣化状態に見合った提案か第三者の目で確かめましょう。
外壁・屋根の費用は、補助金・ローン・他のリフォーム計画・住み替えの可能性まで含めて総合的に判断すると、最適な進め方が変わってきます。中立的な第三者であるFPに、家計全体のなかで維持コストを整理してもらうのも一つの方法です。
リフォームを調べたあとに
補助金だけでなく、工事後も家計が崩れないか見る3つのこと
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ここまで読んだあとに
リフォーム費用を見たあと、工事後も楽しみを残す3つの体験
工事費を払って終わりではなく、その後の暮らしが軽くなることが大切です。補助金、ローン、光熱費を見て、暮らしの楽しみまで守ります。
よくある質問
- 外壁塗装と屋根塗装は同時にやった方が安い?
- はい。どちらも足場(15-20万円)が必要なため、別々の年に発注すると足場代が2回かかります。劣化時期が近いことが多いので、同時施工で足場を1回分にまとめると割安です。見積もり時に「同時施工」と「外壁のみ」の両方を出してもらい差額を確認するとよいでしょう。
- 屋根はカバー工法と葺き替えのどちらを選ぶべき?
- 下地(野地板)の傷みが軽度で、屋根がまだ一重ならカバー工法(80-150万円)が割安です。下地まで劣化している場合や、すでに屋根が二重になっている場合は葺き替え(100-200万円)が必要になります。いずれも一般的な目安なので、現地調査で劣化レベルを確認し複数社で比較してください。
- 外壁・屋根の塗装に国の補助金は使える?
- 外壁・屋根そのものの塗装は、2026年の国の主要3事業(先進的窓リノベ=最大200万円・窓のみ、子育てグリーン=最大60万円の断熱改修など)の主たる対象ではありません。ただし遮熱・断熱塗装や断熱改修は自治体独自の助成の対象になることがあります。地域差が大きく後払いが基本なので、お住まいの市区町村の公式窓口で最新の要件・受付状況を確認してください。
都道府県別・地域別のリフォーム費用相場
地域によって職人単価・補助金・気候条件(断熱基準等)が異なります。お住まいの主要都市・特別区の相場ガイドを参考にご確認ください。
政令指定都市・主要都市
- 北海道 札幌市
- 宮城 仙台市
- 埼玉 さいたま市
- 千葉 千葉市
- 神奈川 横浜市
- 神奈川 川崎市
- 神奈川 相模原市
- 新潟 新潟市
- 静岡 静岡市
- 静岡 浜松市
- 愛知 名古屋市
- 京都 京都市
- 大阪 大阪市
- 大阪 堺市
- 兵庫 神戸市
- 岡山 岡山市
- 広島 広島市
- 福岡 北九州市
- 福岡 福岡市
- 熊本 熊本市
東京23区
- 東京 千代田区
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最終確認日:2026年6月17日
※本記事は2026年4月時点の一般的な情報であり、個別の税務・経営・法務相談に代わるものではありません。各制度の適用要件・税額は個人の状況により異なります。実行にあたっては、必ず公式情報および税理士・社労士・FP・弁護士など専門家にご相談ください。本記事の情報により生じたいかなる損害についても、当サイトでは責任を負いかねます。