年金受給額の見込みと老後資産の伸びしろを確認したい(事例#0480)
年金見込額・開始年齢・働く期間・手取りを同じ年表に置く
FPの回答ポイント:年金計算とiDeCo・資産運用の年6%前提で2倍化を試算
年金受給額の見込みと老後資産の伸びしろを確認したい
現在60代前半で、23歳から働き始め、現在の年収は550万円ほどです。公的年金については、年金定期便で現時点の見込み額が分かりますが、55歳からさらに働くことで年金額がどれくらい増えるのか、受給開始後の金額の見通しが掴めていません。iDeCoや資産運用で積み立てている分もあるので、老後までにどれくらい増える可能性があるのか整理したいです。
現在の残高や積立額から、今後20年でどこまで資産が成長しうるのかを確認し、セカンドライフに備えた資産形成の目安を把握したいと考えています。
年金計算とiDeCo・資産運用の年6%前提で2倍化を試算
基礎年金は国民年金の納付月数で、厚生年金は加入月数と月収で計算されます。55歳で退職しても60歳まで国民年金を納付できるため、満額支給を想定できます。iDeCoは60歳から受け取り、一括受取にすると退職所得控除が適用され、1,000万円程度までは税負担がない仕組みです(控除額は勤続・加入年数などで変わるため、個別の税額は税理士・税務署で確認)。
現在の残高430万円を何もせず20年間6%で運用すると、約2倍まで増える計算です。全世界株式の過去30年平均は10%ですが、リーマンショックなど大きな下落局面を含めても、長期では6%程度の期待リターンが取れるとされています。430万円を6%で回すと年間約26万円の利益が発生し、複利で10年ほどで1,000万円規模になる可能性があります。
iDeCoと毎月の積立、既存残高の運用を合わせて、65歳時点で1,300万円規模の老後資金を形成するイメージです。
編集部解説:「老後資金・年金」の基礎知識
老後資金は「年金(公的・企業)+退職金+自助運用+取り崩し設計」の4本柱で考えるのが基本。漠然と「2,000万円」を目標にするより、ご自身の支出と寿命の幅で必要額を試算するのが現実的です。
知っておきたい基礎知識
- 公的年金の見込額:ねんきんネットで65歳時点の見込額を確認。受給開始は60〜75歳の間で選べ、繰下げで最大84%増額。
- 退職金の課税:退職所得控除は勤続年数で決まる。一時金と年金で受取方を分けると手取りが増えるケースも。
- 取り崩し順序:課税口座→特定口座→NISA→iDeCo→年金繰下げの順が一般的。生涯税負担を最小化する設計が必要。
- 医療・介護費用:65歳以降の医療費自己負担、介護保険2〜3割負担、有料老人ホーム入居費なども試算に含める。
実践のヒント
- ねんきん定期便と勤務先の退職金規程を取り寄せ、65歳時点の収入を一旦数字で並べる。
- 月額の支出を「固定費/変動費/趣味・旅行」で分け、リタイア後にどこを削れるか検討する。
- NISA・iDeCo は60歳到達後も運用継続可能。一括売却せず取り崩しながら運用を続ける戦略を検討。
- 寿命のブレ幅を想定し、85歳・95歳・100歳の3シナリオで資金が持つかをシミュレーションする。
※ 本セクションは編集部による一般的な解説であり、個別のご相談に対するFPの回答ではありません。実際の判断には、ご自身の状況に応じたFPへの個別相談をおすすめします。
※ 本相談事例は、実際のFP面談を元に個人が特定できないよう編集・要約した参考情報です。回答内容は個別状況に合わせたものであり、すべての方に当てはまるものではありません。実際の金融商品・保険商品の選定にあたっては、必ずご自身でご判断ください。
出典・改訂履歴・免責事項を見る
本相談事例は、実際のFP面談を元に個人が特定できないよう編集・要約した参考情報です。回答内容は個別状況に合わせたものであり、すべての方に当てはまるものではありません。FPは記事を直接監修してはおらず、相談を担当したFPとしてご紹介しています。
最終確認日:2026年4月26日
※本記事は2026年4月時点の一般的な情報であり、個別の税務・経営・法務相談に代わるものではありません。各制度の適用要件・税額は個人の状況により異なります。実行にあたっては、必ず公式情報および税理士・社労士・FP・弁護士など専門家にご相談ください。本記事の情報により生じたいかなる損害についても、当サイトでは責任を負いかねます。