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政令指定都市20市 不動産税ランキング
固定資産税・都市計画税の実額目安【2026】

公開日: 更新日: 執筆:塩飽哲生(IKIGAI TOWN 編集長)

政令指定都市20市の住宅地公示価格と標準税率(固定資産税1.4%+都市計画税0.3%)から、土地30坪・建物30坪の戸建てを保有した場合の年間税額目安をランキングしました。 標準税率は全国共通でも、地価が違えば実際の税負担は2〜5倍変わります。新築軽減・住宅用地特例適用後の概算で、引っ越し前の比較・住み替え検討に使えます。CC BY 4.0で引用自由。

結論(3行まとめ)

  • 最高額:横浜市・川崎市・京都市(土地公示価格が高く年20万円超)
  • 最低額:北九州市・新潟市・浜松市(年5〜7万円台)
  • 標準税率は全国一律1.4%/0.3%。差が出るのは「土地評価額」のみ。夕張市など財政再建団体だけ例外的に1.45%。

政令指定都市20市 不動産税ランキング

条件: 土地30坪(99㎡)・建物30坪(99㎡)・木造新築戸建て・住宅用地特例+新築軽減3年適用後の標準的な数字(4年目以降)。土地評価額は地価公示の住宅地平均×0.7、建物評価額は2,000万円固定で算出。

順位都市住宅地公示価格(円/㎡)固定資産税(年)都市計画税(年)合計(年)
1横浜市261,000168,00072,000240,000
2川崎市248,000160,00069,000229,000
3京都市231,000149,00064,000213,000
4大阪市219,000142,00061,000203,000
5福岡市198,000129,00055,000184,000
6さいたま市187,000122,00052,000174,000
7千葉市146,00096,00041,000137,000
8名古屋市143,00094,00040,000134,000
9神戸市140,00092,00039,000131,000
10広島市118,00078,00033,000111,000
11仙台市112,00074,00032,000106,000
12札幌市105,00070,00030,000100,000
13静岡市102,00068,00029,00097,000
14堺市98,00066,00028,00094,000
15岡山市87,00059,00025,00084,000
16熊本市82,00056,00024,00080,000
17相模原市78,00054,00023,00077,000
18新潟市62,00043,00019,00062,000
19浜松市58,00041,00017,00058,000
20北九州市52,00037,00016,00053,000

税額グラフ:横浜 vs 北九州 4.5倍差

政令指定都市20市 戸建て年間不動産税(円) 0 5万 10万 15万 20万 25万 横浜 川崎 京都 大阪 福岡 さいたま 千葉 名古屋 神戸 広島 仙台 札幌 静岡 岡山 熊本 相模原 新潟 浜松 北九州
図1: 横浜24万円 vs 北九州5.3万円。同じ条件の戸建てでも都市で4.5倍差。

なぜ標準税率なのに4倍差が出るか

固定資産税の標準税率1.4%・都市計画税の上限0.3%は、政令指定都市すべてで採用されています。それでも年税額に4倍以上の差が出るのは、「課税標準=土地評価額」が地価次第だからです。

  • 横浜市の住宅地公示価格 261,000円/㎡ × 30坪(99㎡) ≒ 2,584万円
  • 北九州市の住宅地公示価格 52,000円/㎡ × 30坪(99㎡) ≒ 515万円
  • 同じ1.4%税率でも、土地評価額の差がそのまま税額の差に

また政令指定都市はほぼ全域が市街化区域のため都市計画税0.3%が課税されますが、地方の市街化調整区域では課税されないケースもあります(→ 都市計画税の解説)。

標準税率を採用していない例外自治体

固定資産税の制限税率は1.7%。標準1.4%を超えて設定する自治体は財政再建団体に限られ、現在は北海道夕張市のみが1.45%を採用しています。それ以外のすべての市町村は1.4%です。

都市計画税は0.2%まで下げる自治体が地方圏に少数あります(地価が低く0.3%だと負担過重と判断したケース)。詳しくは各自治体のホームページでご確認ください。

算出方法・出典

  • 住宅地公示価格: 国土交通省 地価公示 2026年公表値の各市住宅地平均
  • 固定資産税評価額: 公示価格 × 0.7(実勢価格の70%目安)
  • 住宅用地特例: 200㎡以下の小規模住宅用地として課税標準1/6(固定資産税)・1/3(都市計画税)
  • 建物評価額: 2,000万円固定で計算(変動要素を排除)
  • 新築軽減: 4年目以降の通常税額で計算(軽減終了後)
  • 税率: 標準税率 固定資産税1.4% / 都市計画税0.3%

よくある質問

Q. 自治体が独自に税率を上げることはできますか?

固定資産税は制限税率1.7%まで条例で上げ可能ですが、財政再建団体以外で実施例はありません。都市計画税は0.3%が上限。逆に下げる方は自由で、地方圏で0.2%採用例があります。

Q. 同じ市内でも区によって違いますか?

固定資産税の税率は市単位で同一ですが、土地評価額は街区ごとに変わります。横浜市内でも青葉区と栄区で1.5倍違うこともあります。

Q. このランキングは引用できますか?

本データは CC BY 4.0 で公開しています。出典として「IKIGAI TOWN(https://ikigai.town/)」を明記いただければ、ブログ・記事・スライドへの転載・グラフ化は自由です。

※ 本記事は2026年4月時点の標準税率と公示価格に基づく概算です。実額は物件・地域・軽減適用状況で大きく変動します。最新は総務省とお住まいの市区町村でご確認ください。

IKIGAI TOWN 編集長より

塩飽 哲生

塩飽 哲生

IKIGAI TOWN 編集長

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