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都道府県別 住民税ランキング47
均等割・超過課税マップ【2026】

更新日: 最終確認:2026-05-15 読了目安:約12分 執筆:塩飽哲生(IKIGAI TOWN 編集長)

個人住民税の「均等割」は、じつは都道府県ごとに年300〜1,200円の差があります。国の森林環境税(1,000円)+標準均等割(5,000円)の6,000円が全国一律の基礎額で、そこに28府県が独自の超過課税を上乗せしています。最も高いのは宮城県のみやぎ環境税で年1,200円上乗せ(総額7,200円)、最も低いのは超過課税を実施していない19都道府県の年6,000円。本ランキングはCC BY 4.0で自由に引用・埋め込みできます。

結論(3行まとめ)

  • 最高額:宮城7,200円/山形・福島・茨城7,000円/神奈川6,300円(所得割にも+0.025%)(均等割年額)
  • 最低額(超過なし)6,000円:東京・北海道・愛知・埼玉・大阪・沖縄など19都道府県
  • 所得割の税率は全国一律10%(県4%+市6%)。差が出るのは均等割の超過課税部分のみ

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  2. 手続き

    制度の所管、提出先、必要書類を公式情報で確認します。

  3. 家計判断

    一般的な説明と個別の適用判定を分け、個別判断は税務署・自治体・税理士へ確認します。

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47都道府県 住民税 均等割ランキング(クリックでソート)

「均等割合計」は標準均等割5,000円+国の森林環境税1,000円+県独自の超過課税の合計。所得割は全国一律10%のため含めていません。

順位 都道府県 均等割合計 県独自超過 最低との差 超過課税の名称・目的

超過課税を実施する28府県一覧

以下の28府県は、森林保全・水源環境・環境林再生などの目的で個人住民税均等割に独自の超過課税を上乗せしています。税収は原則として使途が限定されており、各府県で年次報告が公表されています。

    上位・下位10の比較グラフ

    そもそも住民税の均等割とは

    住民税は「所得割」と「均等割」の2本柱で構成されます。均等割は所得にかかわらず一律に課される定額部分で、2026年度時点の内訳は以下の通り。

    • 県民税均等割:1,500円(標準税率)
    • 市町村民税均等割:3,500円(標準税率)
    • 森林環境税:1,000円(2024年度から国税として課税開始・全国一律)
    • 県独自の超過課税:0〜1,200円(28府県で実施)

    所得割の標準税率は全国一律10%(県民税4%+市町村民税6%)です。超過課税の大半は均等割に上乗せされる形で、年数百円〜千円程度に留まります。

    なぜ府県で差が出るのか(政策背景)

    • ① 森林県は超過課税あり:森林面積比率が高い県(宮城・山形・福島・岡山・高知など)は、間伐・水源涵養・里山整備の財源として独自課税を設けている傾向が強い
    • ② 首都圏・都市部は超過課税なし:東京・埼玉・愛知・大阪は森林面積比率が低く、同種の超過課税を実施していない。都市部は所得割ベースで税収が大きく、均等割超過の必要性が相対的に低い
    • ③ 神奈川は例外:都市部でありながら「水源環境保全税」として均等割+300円+所得割+0.025%を上乗せ。相模川・酒匂川水系の保全目的で2007年度から継続
    • ④ 震災復興との接続:宮城県のみやぎ環境税(+1,200円)は東日本大震災後の森林再生・ゼロカーボン施策の財源として強化されている
    • ⑤ 時限措置に注意:多くの超過課税は5〜10年の時限措置として設定され、議会承認で更新されている。2026〜2028年度に更新期を迎える府県が複数ある

    年収別 住民税シミュレーション(均等割+所得割)

    均等割の差は年300〜1,200円ですが、住民税全体に占める比重はどの程度でしょうか。以下の表は、単身・扶養なしの給与所得者が標準的な社会保険料控除・基礎控除を適用した場合の住民税年額(所得割+均等割)を年収別に試算したものです。

    年収 給与所得控除後 課税所得(概算) 所得割(10%) 均等割(超過なし) 均等割(宮城県) 住民税合計(超過なし) 住民税合計(宮城県)
    300万円202万円約107万円約10.7万円6,000円7,200円約11.3万円約11.4万円
    500万円356万円約261万円約26.1万円6,000円7,200円約26.7万円約26.8万円
    700万円520万円約425万円約42.5万円6,000円7,200円約43.1万円約43.2万円
    1,000万円805万円約710万円約71.0万円6,000円7,200円約71.6万円約71.7万円

    ※ 社会保険料控除は年収の15%、基礎控除43万円で概算。住宅ローン控除・配偶者控除・ふるさと納税控除は含まず。神奈川県は所得割+0.025%が別途加算されます。

    計算例:年収500万円・単身の場合

    1. 給与所得控除:500万円 × 20% + 44万円 = 144万円 → 給与所得 356万円
    2. 社会保険料控除(概算):500万円 × 15% = 75万円
    3. 基礎控除:43万円
    4. 課税所得:356万円 − 75万円 − 43万円 = 238万円(端数処理前の概算は約261万円だが、その他控除で変動)
    5. 所得割:238万円 × 10% = 23.8万円
    6. 均等割(超過課税なし):6,000円
    7. 住民税合計:23.8万円 + 0.6万円 = 約24.4万円

    ポイント:年収500万円クラスでは均等割の超過課税差(最大1,200円)は住民税全体の約0.05%。住民税を大きく減らすには、均等割の県差よりも所得控除(ふるさと納税・iDeCo・医療費控除など)を最大限活用することが効果的です。

    超過課税の導入年・更新スケジュール

    超過課税は多くの府県で5〜10年の時限措置として導入されており、議会での延長承認を経て更新されます。以下は主要府県の導入年と直近の更新状況です。

    都道府県 超過額 税の名称 導入年度 現行期間 次回更新
    宮城1,200円みやぎ環境税2011年第3期(2021〜2025)2026年度に延長審議
    岩手1,000円いわての森林づくり県民税2006年第4期(2021〜2025)2026年度
    山形1,000円やまがた緑環境税2007年第4期(2022〜2026)2027年度
    福島1,000円森林環境税2006年第4期(2021〜2025)2026年度
    茨城1,000円森林湖沼環境税2008年第4期(2023〜2027)2028年度
    岐阜1,000円清流の国ぎふ森林・環境税2012年第3期(2022〜2026)2027年度
    秋田800円秋田県水と緑の森づくり税2008年第3期(2023〜2027)2028年度
    滋賀800円琵琶湖森林づくり県民税2006年第4期(2021〜2025)2026年度
    兵庫800円県民緑税2006年第4期(2021〜2025)2026年度
    栃木700円とちぎの元気な森づくり県民税2008年第3期(2023〜2027)2028年度
    群馬700円ぐんま緑の県民税2012年第3期(2022〜2026)2027年度
    神奈川300円水源環境保全税2007年第4期(2022〜2026)2027年度

    ※ 上記以外の府県(500円超過が多い)も同様に5年周期で延長審議が行われています。各府県の条例・議会資料で最新状況を確認してください。

    注目:2026〜2027年度に更新期を迎える府県が集中しています。宮城・岩手・福島・滋賀・兵庫などは2025年度末で現行期間が満了し、延長・税率変更・廃止のいずれかが審議されます。特に国の森林環境税(1,000円)との二重課税を巡る議論が各地で活発化しており、今後数年間で超過課税の廃止・縮減に踏み切る府県が出てくる可能性があります。

    引っ越し・移住で住民税はどう変わるか

    住民税は1月1日時点の住所地の自治体に課税されます。年の途中で引っ越しても、その年度の住民税は1月1日の住所地に全額納付します。以下は、引っ越しに伴う住民税の変動パターンです。

    引っ越しタイミングと課税先

    引っ越し日 2026年度の課税先 2027年度の課税先 注意点
    2025年12月新住所地の自治体新住所地の自治体12月中に転入届を出せば翌年度から新住所地で課税
    2026年2月旧住所地の自治体新住所地の自治体1月1日は旧住所 → 2026年度は旧住所地へ納付
    2026年6月旧住所地の自治体新住所地の自治体年度途中の引っ越しでも2026年度分は旧住所地に全額

    超過課税の差額で「お得な県」に移住する意味はあるか

    結論からいえば、均等割の差額だけで移住先を決める合理性はほぼありません。年間最大1,200円の差額は、引っ越し費用や生活コストの差に比べれば誤差の範囲です。ただし、移住先選びの際に「住民税以外の行政サービス」とセットで考えることは有意義です。

    • 子育て支援の手厚さ:医療費助成の対象年齢(15歳 vs 18歳)、保育料の減免幅は自治体で大差
    • 国民健康保険料:自治体によって年間で数万〜十数万円の差。住民税均等割の差額よりはるかに大きい
    • 水道料金・ゴミ処理費用:月額で数千円の差が出る自治体もある
    • 移住支援金:東京23区から地方に移住すると最大100万円(世帯の場合)の支援金を受けられる制度がある

    住民税の超過課税は年1,200円以下ですが、国保・水道・支援金まで含めた「行政コスト総額」で比較することが、賢い移住判断につながります。

    住民税の負担を軽くする控除チェックリスト

    住民税は所得割10%が大部分を占めるため、所得控除を漏れなく適用することが最大の節税策です。以下のチェックリストで、見落としがちな控除を確認してください。

    給与所得者(会社員・パート)向け

    • ☐ ふるさと納税:自己負担2,000円で住民税・所得税から控除。ワンストップ特例なら確定申告不要(5自治体まで)
    • ☐ iDeCo(個人型確定拠出年金):掛金が全額所得控除。会社員の上限は月12,000〜23,000円
    • ☐ 医療費控除:年間の医療費が10万円(または所得の5%)を超えた場合に適用。歯科矯正・レーシック・通院交通費も対象になることがある
    • ☐ セルフメディケーション税制:市販薬の購入が年12,000円を超えた場合に適用(医療費控除と選択適用)
    • ☐ 生命保険料控除:一般・介護医療・個人年金の3枠で最大7万円の所得控除(住民税)
    • ☐ 地震保険料控除:最大25,000円の所得控除(住民税)
    • ☐ 配偶者控除・配偶者特別控除:配偶者の年収が201万円以下なら段階的に適用
    • ☐ 扶養控除:16歳以上の扶養親族1人につき33万円(住民税)。19〜22歳は特定扶養で45万円
    • ☐ 障害者控除:本人・扶養親族が対象の場合26〜30万円の控除
    • ☐ 寡婦控除・ひとり親控除:ひとり親は30万円の所得控除(住民税)

    自営業・フリーランス向け(上記に加えて)

    • ☐ 青色申告特別控除:e-Taxで65万円の所得控除。紙提出は55万円
    • ☐ 小規模企業共済:掛金が全額所得控除(月7万円・年84万円まで)
    • ☐ 経営セーフティ共済(倒産防止共済):掛金を必要経費に算入可(月20万円・年240万円まで)
    • ☐ 国民年金基金:掛金が全額所得控除。iDeCoと合わせて月68,000円が上限

    控除による住民税の削減効果(目安)

    控除の種類 年間控除額(例) 住民税の削減額(所得割10%) 超過課税との比較
    ふるさと納税(年収500万円・独身)約6.1万円約5.9万円(税額控除)超過課税49年分に相当
    iDeCo(月23,000円)27.6万円約2.76万円超過課税23年分に相当
    医療費控除(医療費20万円)10万円約1.0万円超過課税8年分に相当
    青色申告特別控除(65万円)65万円約6.5万円超過課税54年分に相当
    小規模企業共済(月7万円)84万円約8.4万円超過課税70年分に相当

    結論:超過課税の年間差額(最大1,200円)を気にするよりも、上記の控除を1つでも追加で使うほうが住民税の節税効果は圧倒的に大きくなります。「どの控除が自分に使えるか分からない」という方は、FPに家計全体を見てもらうのが最も確実です。

    引用・埋め込みコード(CC BY 4.0)

    本ランキングはクリエイティブ・コモンズ表示4.0(CC BY 4.0)で公開しています。出典「IKIGAI TOWN(https://ikigai.town/ja/columns/zeikin/juminzei-todofuken-ranking.html)」を明記すれば、自由に引用・転載・埋め込みできます。

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    都道府県別 住民税ランキング47|IKIGAI TOWN</a>
    (原データ:総務省「超過課税の状況」及び各都道府県公式サイト)</p>

    集計方法・出典

    • 原データ:総務省「個人住民税」及び「超過課税の状況」、各都道府県公式サイト
    • 標準均等割:地方税法に定める標準税率(県民税1,500円+市町村民税3,500円)
    • 森林環境税:2024年度から国税として課税開始(市町村が徴収し国へ譲与)・全国一律1,000円
    • 集計時点:2026年5月時点で確認できる公表値。超過課税は議会承認による期間延長や税率改定が行われるため、最新情報は各都道府県公式サイトで必ずご確認ください
    • 更新方針:各府県の条例改正・延長時、並びに毎年4月(新年度開始時)に見直し

    関西で住民税が安い自治体は?ランキングを見るときの注意

    関西の住民税を比べるときも、上の47都道府県表を「均等割合計」で並べ替えると比較できます。ただし、都道府県ごとの差は主に独自の超過課税によるもので、住民税全体では所得と控除の影響の方が大きくなります。引っ越し先は税額だけでなく、家賃・通勤費・利用できる行政サービスも合わせて判断してください。

    よくある質問

    住民税の均等割は全国で同じですか?
    いいえ、異なります。標準均等割5,000円+森林環境税1,000円の6,000円が全国一律の基礎額ですが、28府県では300〜1,200円の超過課税が上乗せされています。宮城県のみやぎ環境税(+1,200円)が現在最も高く、年間7,200円となっています。
    所得割(10%)は都道府県で違いますか?
    所得割の標準税率は全国一律10%(県民税4%+市町村民税6%)です。神奈川県のみ水源環境保全税として所得割に+0.025%を上乗せしています。
    なぜ宮城県の超過課税が最も高いのですか?
    宮城県の「みやぎ環境税」(年1,200円)は2011年度から実施され、東日本大震災後の森林再生・ゼロカーボン化・公共施設の省エネ改修の財源として継続されています。
    超過課税がない都道府県はどこですか?
    2026年度時点では、北海道・青森・秋田・新潟・富山・石川・福井・山梨・長野・岐阜・愛知・三重・和歌山・徳島・香川・東京・埼玉・沖縄などが県独自の均等割超過課税を実施していません(国の森林環境税1,000円は全国で課税)。
    超過課税はいつか廃止されますか?
    多くの超過課税は5〜10年の時限措置で、議会承認で延長されています。2026〜2028年度に更新期を迎える府県が複数あり、財政状況や政策重点により見直しが議論されています。特に2024年度から国の森林環境税(1,000円)が始まったことで、目的が重複する県独自の超過課税を縮減・廃止する動きが出てくる可能性があります。

    IKIGAI TOWN 編集長より

    塩飽 哲生

    塩飽 哲生(しわく てつお)

    IKIGAI TOWN 編集長 / スペシャリスト・ドクターズ株式会社 代表取締役
    東京大学工学部卒・同大学院修士課程修了。3男2女の父。

    東京大学で5年間ヘルスケアを研究し、その後20年以上にわたり医療・ライフプラン分野で新規事業の立ち上げや M&A に携わってきました。私たち IKIGAI TOWN が最も大切にしているのは、読者の方が「お金の不安」から解放され、本業と人生にエネルギーを集中できる状態をつくることです。

    ※ 本記事は2026年4月時点の一般的な情報であり、個別の税務・経営・法務相談に代わるものではありません。各制度の適用要件・税額は個人の状況により異なります。実行にあたっては、必ず公式情報および税理士・社労士・FP・弁護士など専門家にご相談ください。本記事の情報により生じたいかなる損害についても、当サイトでは責任を負いかねます。