住宅ローン

定額減税 × 住宅ローン控除
併用の正しい順序と計算例

定額減税(2024年実施・所得税3万円+住民税1万円=計4万円/人)と住宅ローン控除は 併用可能。ただし住宅ローン控除を引いた後の残った所得税から定額減税が引かれる順序のため、住宅ローン控除で所得税がゼロになっている人は 「調整給付金」 として4万円が現金で支給される仕組み。確定申告ではなく市区町村から自動振込されるが、漏れているケースもあるため要確認。

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目次(9セクション)
  1. 定額減税と住宅ローン控除は併用可能
  2. 計算順序:どちらが先に引かれるか
  3. 調整給付金の仕組み(住宅ローン控除で所得税ゼロの場合)
  4. 実例3パターン(年収400万・600万・800万)
  5. 調整給付金が振り込まれていない場合の確認方法
  6. 確定申告での処理と注意点
  7. 年末調整での処理と注意点
  8. 街選びと税制の関係(住民税の控除上限)
  9. よくある質問

15秒で確認|定額減税の調整給付金が振り込まれているか

4問に答えると、定額減税が正しく受けられているか、調整給付金の対象かを診断します。

Q1. 住宅ローン控除
Q2. 所得税の状況(2024年)
Q3. 扶養家族の人数
Q4. 2024年7-10月の振込確認

定額減税と住宅ローン控除は併用可能

2024年に実施された定額減税は、本人+配偶者+扶養家族1人あたり 所得税3万円+住民税1万円=計4万円 が控除される一時的な減税措置でした。住宅ローン控除と完全に併用可能で、どちらかを諦める必要はありません。ただし計算順序のため、住宅ローン控除で所得税がゼロになっている場合、定額減税の控除メリットを直接享受できないケースが発生します。

このため国は「調整給付金」という現金給付を設け、住宅ローン控除で吸収しきれない定額減税分を市区町村から振込する仕組みを作りました。この記事では、その仕組みと実際の取り扱いを整理します。

計算順序:どちらが先に引かれるか

所得税の計算順序は以下です。

  1. 所得税額の確定(課税所得×税率)
  2. 住宅ローン控除を引く(借入残高×0.7%、最大年14万円)
  3. 残った所得税から定額減税を引く(本人3万+扶養3万)
  4. 引ききれなかった所得税分は調整給付金で支給

住民税についても同様の順序:① 住民税額確定 → ② 住宅ローン控除の住民税分(上限9.75万円)を引く → ③ 残った住民税から定額減税1万円/人を引く → ④ 引ききれなかった住民税分は調整給付金へ。

調整給付金の仕組み(住宅ローン控除で所得税ゼロの場合)

住宅ローン控除で所得税がゼロになっている世帯は、定額減税3万円(所得税分)を直接享受できません。この分は 市区町村から「調整給付金」として現金で振込されます。

  • 支給時期:2024年7〜10月にかけて市区町村から自動振込
  • 申請:原則不要(住民税情報を元に自治体が自動算定)
  • 振込先:マイナンバーに紐付いた口座、または児童手当・年金の振込口座
  • 金額:1人あたり最大4万円(所得税3万+住民税1万)、扶養家族分も合算
  • 夫婦+子2人世帯:最大16万円(4人×4万円)が振込される可能性

実例3パターン(年収400万・600万・800万)

パターンA:年収400万円・住宅ローン控除あり

所得税8.5万円のうち、住宅ローン控除で8.5万円が引かれ所得税ゼロに。定額減税3万円は所得税から引けないため、調整給付金として3万円が振込。住民税1万円の定額減税は住民税から引けるため、現金支給はナシ。世帯計でフル活用できる。

パターンB:年収600万円・住宅ローン控除あり

所得税21万円のうち、住宅ローン控除14万円を引いて残り7万円。定額減税3万円はそこから引けるため、所得税は4万円に減少。調整給付金は発生しない(全額所得税で吸収)。

パターンC:年収800万円・夫婦+扶養2人

所得税47万円のうち、住宅ローン控除14万円を引いて残り33万円。定額減税12万円(本人3万+配偶者3万+子2人×3万)は所得税から全額引ける。調整給付金は発生しない

調整給付金が振り込まれていない場合の確認方法

「定額減税が引かれていない」「調整給付金が振り込まれていない」場合の確認手順です。

  1. 市区町村の窓口に確認:税務課または市民税課に「定額減税の調整給付金」について問い合わせ
  2. 住民税課税通知書を確認:6月発送の通知書で住民税からの定額減税が引かれているか確認
  3. マイナンバー登録口座を確認:振込先が登録されていないと給付されない
  4. 住所変更があった場合:転居後の自治体で給付が止まっているケースあり、両自治体に確認

確定申告での処理と注意点

確定申告で住宅ローン控除を受ける場合、定額減税は「申告書第一表」の所定欄(令和6年分の様式)で自動計算されます。注意点は以下。

  • 住宅ローン控除の初年度確定申告:定額減税の項目を空欄にすると、調整給付金が漏れる可能性
  • e-Taxでの申告:定額減税の自動入力は2024年分から対応。前年データを参照して計算
  • 還付申告のみの場合:給与所得者で住宅ローン控除目的の還付申告でも、定額減税の調整給付金の対象になる

年末調整での処理と注意点

会社員で住宅ローン控除を年末調整で受ける場合、定額減税は2024年6月以降の月次給与で順次調整されました。

  • 2024年6月給与:定額減税3万円を一括で引いた給与明細が支給
  • 残額がある場合:7月以降の月次給与で順次控除
  • 年末調整:年間の所得税が確定し、定額減税の過不足を調整
  • 引ききれなかった場合:翌年(2025年)の調整給付金で追加支給

会社員でも、住宅ローン控除+定額減税で所得税がゼロになる場合は、自治体から調整給付金が振り込まれます。

街選びと税制の関係(住民税の控除上限)

住民税の税率は 全国一律10%(都道府県民税4%+市区町村民税6%)ですが、自治体によって独自の減税策・上乗せ給付があります。住宅ローン控除+定額減税の効果を最大化するには、自治体の制度を確認するのが賢明です。

IKIGAI TOWN では 全国816市区町村の住民税・地価動向 を整理しています。

定額減税を調べている本当の理由は、「もらえるはずのお金を取りこぼしたくない」気持ちかもしれません

住宅ローンを調べている方の多くは、単に「いくら借りられるか」を知りたいだけではありません。本当に知りたいのは、家を買ったあとも、教育費・老後資金・働き方を犠牲にせず暮らせるかです。

背景には、次のような不安がある場合があります。

  • 教育費ピークでも返済を続けられるか
  • 金利が上がっても家計が持つか
  • 配偶者が退職・時短になっても返済できるか
  • 老後資金を削りすぎないか
  • 今の街・物件価格が世帯年収に合っているか

住宅ローンは、借入額や金利だけでなく、家族の将来を見渡して決めるものです。FP相談では、借入額・金利・団信・教育費・老後資金・働き方まで一枚に整理し、無理なく返せるラインを確認します。

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家を買うことは、暮らし方を選ぶことです

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教育費との両立

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よくある質問

定額減税と住宅ローン控除は併用できますか?
併用可能です。住宅ローン控除を先に引き、残った所得税から定額減税を引く順序です。引ききれなかった分は調整給付金として現金支給されます。
調整給付金はいつ振り込まれましたか?
2024年7〜10月にかけて、市区町村から自動振込されました。マイナンバー登録口座、または児童手当・年金の振込口座が振込先です。
定額減税の調整給付金が振り込まれていません。どうすれば?
市区町村の税務課・市民税課に問い合わせてください。住所変更があった場合、転居前後の自治体で給付が止まっているケースがあります。
2025年以降も定額減税はありますか?
定額減税は2024年限りの一時措置で、2025年以降は廃止されています。住宅ローン控除は引き続き利用可能です。
住宅ローン控除で所得税ゼロの場合、ふるさと納税はどうなる?
ふるさと納税は住民税から控除されるため、住宅ローン控除と独立して使えます。ただし住宅ローン控除の住民税分(年9.75万円上限)と合わせて、住民税が引ききれなくなる可能性があるため注意が必要です。詳細はふるさと納税×住宅ローン控除へ。

その先に、選べる暮らしが増えます

お金の不安が強いと、働き方も、家族との時間も、自分のやりたいことも、どうしても後回しになりがちです。

家計を整理する目的は、ただ節約することではありません。

給付金を確認し、毎月のお金の流れを整えることで、仕事を減らす、家族との時間を増やす、好きな仕事や生きがいに時間を使う、といった選択肢が見えやすくなります。

たとえば、こんな選択肢を数字で確認できます。

キッチンで子どもと過ごす母親

時短勤務

子どもとの時間を増やすために、仕事を減らせるか。

笑顔で働くチーム

夫婦の働き方

夫婦どちらかが仕事を減らしても、家計が回るか。

自宅のキッチンで穏やかに過ごす

専業主婦・専業主夫

専業主婦・専業主夫という選択肢を持てるか。

家族の将来を一緒に考える

教育費と老後資金

教育費、住宅費、老後資金を両立できるか。

緑豊かな庭を眺めながら縁側でくつろぐ50代夫婦

早期リタイア

早期リタイアを目指すなら、いくら必要か。

桜の下でくつろぐ夫婦

生きがい・やりたいこと

好きな仕事や家族との時間に、どれだけ時間を使えるか。

お金の不安だけで、働き方や暮らし方を決めなくてよくなる。そのための家計チェックです。

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本ページの統計・制度概要・金利情報は、以下の公的情報を編集部が確認のうえ整理しています(執筆時点)。最新の正確な情報は必ず各公式サイトでご確認ください。FPは記事を直接監修してはおらず、関連テーマでご相談を受けるFPとしてご紹介しています。

最終確認日:2026年5月3日

※本記事は2026年5月時点の一般的な情報であり、個別の税務・経営・法務相談に代わるものではありません。各制度の適用要件・税額・金利は個人の状況および金融機関により異なります。実行にあたっては、必ず公式情報および税理士・社労士・FP・弁護士など専門家にご相談ください。本記事の情報により生じたいかなる損害についても、当サイトでは責任を負いかねます。

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