リフォーム

水回りリフォーム費用相場【2026】
3点・4点セット同時施工の総額と補助金

リフォーム費用と補助金を確認し住み続ける家を整える場面
補助金だけでなく、見積もり、ローン、工事後の固定費まで一枚で確認します。

3点セット(K+B+T):同時施工で150-300万円。個別実施より養生・解体・職人手配を1回にまとめて工事費を圧縮できる。

目次(7セクション)
  1. 水回りセット同時施工とは
  2. 3点セット・4点セットの費用相場
  3. 箇所別の個別単価
  4. 同時施工で工事費が下がる理由
  5. 補助金は箇所ごとに併用できる
  6. 進め方とつまずきやすいポイント
  7. FP視点の資金計画

水回りセット同時施工とは

水回りセットとは、キッチン・浴室(ユニットバス)・トイレ・洗面台といった「水を使う設備」をまとめて一度に更新するリフォームです。一般にキッチン+浴室+トイレの「3点セット」、これに洗面台を加えた「4点セット」という単位で見積もられます。

設備の交換時期は概ね15-20年で重なります。築20-30年の住宅では、キッチンの不調・浴室のひび割れ・トイレの水漏れがほぼ同時期に表面化するため、「どうせなら一斉に」という更新ニーズが生まれます。1箇所ずつ別々に直すより、まとめて施工した方が結果的に費用も手間も抑えられるのがセット施工の発想です。

逆に言えば、まだ寿命に余裕がある箇所まで無理に巻き込む必要はありません。とはいえ築25年を超えた住宅では、見た目に問題がなくても給水・排水管やパッキン類が経年で劣化していることが多く、「1箇所直したら数年後に隣の設備が壊れた」という事態は珍しくありません。設備本体の状態に加えて、配管や防水層といった見えない部分の更新時期も含めて、どこまでをセットに含めるかを判断することが大切です。

3点セット・4点セットの費用相場

同時施工の総額は、選ぶグレード(標準・中級・ハイグレード)で大きく変わります。下表は工事込みの目安です。

セット内容工事込み総額の目安主な対象層
3点セット
(キッチン+浴室+トイレ)
150-300万円築20-30年の一斉更新
4点セット
(+洗面台)
180-350万円洗面所も含めて全面刷新

同じ「3点セット」でも、標準グレードで揃えれば下限の150万円台、各箇所をハイグレードにすれば300万円に近づきます。配管の移動や浴室の在来工法からの変更がある場合は、ここに追加費用が乗ることに留意してください。いずれも工事内容・住宅の状態・登録事業者の見積によって変動する目安です。

箇所別の個別単価

セット総額の内訳を理解するため、箇所ごとの工事込み単価の目安を整理します。

箇所工事込み単価の目安価格を左右する要素
キッチン50-150万円I型/L型/対面、配管移動の有無
ユニットバス(浴室)80-200万円サイズ、在来浴室からの変更、断熱仕様
トイレ20-50万円一体型/タンクレス、手洗いカウンター
洗面台15-40万円間口(600/750/900mm)、収納仕様

4箇所をそれぞれ個別に発注すると、単純合計でも165万円〜440万円の幅になります。セット同時施工の総額がこの単純合計より抑えられるのは、後述する工事の共通部分をまとめられるためです。

同時施工で工事費が下がる理由

水回りを別々のタイミングで直すと、毎回かかる「共通コスト」が回数分だけ発生します。セット同時施工は、これを1回にまとめられるのが最大の利点です。

  • 養生・解体を1回にまとめられる:通路や床の養生、既存設備の撤去・搬出を各箇所でまとめて行える。
  • 職人の手配が一度で済む:設備・電気・水道・大工などの職人を同じ工期に集約でき、出張・段取りの重複が減る。
  • 仮設・諸経費の重複を避けられる:現場管理費や廃材処分などの諸経費が施工回数に比例して増えない。
  • 生活への影響を一度で終えられる:水回りが使えない不便な期間を、複数回に分けず一度にまとめられる。

築20-30年で設備が一斉に寿命を迎える住宅では、こうした共通コストの圧縮効果が特に大きくなります。10年後にまた別の箇所を工事し直す事態を避けられる点も、トータルで見れば合理的です。

補助金は箇所ごとに併用できる

2026年の主要なリフォーム補助制度は、それぞれ対象とする工事が異なります。水回りセットは複数の箇所を同時に触るため、箇所ごとに別々の事業を組み合わせやすいのが構造上の強みです。同一工事で複数事業を重複適用することはできませんが、箇所が違えば各箇所で別の事業を併用できます。

補助制度補助上限の目安水回りでの対象例
子育てグリーン住宅支援事業最大60万円節湯水栓・節水トイレ・断熱改修など
先進的窓リノベ事業最大200万円浴室の内窓設置など窓の断熱改修
給湯省エネ2026事業エコキュート8万円 / ハイブリッド13万円 / エネファーム20万円高効率給湯器への交換
介護保険 住宅改修上限20万円・9割給付浴室・トイレの手すり設置など

たとえば「浴室の内窓は窓リノベ」「節湯水栓は子育てグリーン」「手すりは介護保険」というように、1回のセット工事の中で複数の補助を引き出せる可能性があります。いずれの補助金も工事後の後払い(実費精算)であり、申請時点でいったん全額を立て替える必要がある点には注意が必要です。制度の要件・予算枠は年度で変わるため、着工前に対象可否を必ず確認してください。

なお、給湯省エネ2026事業のように交換する機器の種類で補助額が決まる制度もあります。高効率給湯器(エコキュート・ハイブリッド給湯器・エネファーム)への更新を浴室・キッチンのリフォームと同時に行えば、設備の入れ替えと省エネ補助を一度の工事で完結できます。補助金は登録事業者を通じた申請が前提になるものが多いため、見積もり段階で「どの補助に対応できる施工会社か」を確認しておくと、後から対象外と分かって計画が崩れる事態を避けられます。

進め方とつまずきやすいポイント

水回りセットは関わる工種が多いぶん、段取りでつまずくと費用も工期もぶれます。スムーズに進めるための流れと、よくある注意点を整理します。

ステップやることつまずきやすい点
1. 現状把握各設備の劣化・配管の状態を確認見た目だけで判断し、配管更新を見落とす
2. 優先順位づけ3点か4点か、どこまで含めるか決める予算を決めずに全部入れて総額が膨らむ
3. 補助金の確認箇所ごとに対象事業を整理対象外の機器を選び補助を受けられない
4. 相見積もり同じ条件で複数社を比較条件がそろわず金額だけで比べてしまう
5. 工程調整水回りが使えない期間の生活を準備仮住まいや代替手段を考えていない

特に多いのが、工事中に水回りが使えなくなる期間への備え不足です。トイレや浴室を同時に止める日程が出ることもあるため、近隣の入浴施設や仮設トイレの要否を施工会社と事前にすり合わせておくと安心です。相見積もりでは、設備のグレード・含まれる工事範囲・補助金対応の有無まで条件をそろえないと、表面の金額だけでは正しく比較できません。

FP視点の資金計画

水回りの一斉更新は総額が大きくなりやすく、補助金が後払いであるため、支払いと給付のタイミングにズレが生じます。家計の観点では、次の2点を設計しておくと無理がありません。

  • 補助金後払いのつなぎを用意する:補助金は工事完了後の入金になるため、その分も含めてリフォームローンや手元資金で立て替える前提で資金繰りを組む。
  • 10年後の再工事を前提にしない:箇所をバラバラに直すと、数年おきに工事費の共通部分を再び負担することになる。一斉更新で再工事を避けられれば、長期の総支出を平準化できる。

セット総額・補助金・ローンを別々に考えると、本来併用できる補助を活かしきれなかったり、返済負担が重くなったりしがちです。箇所単位ではなく家計全体で総支払額を見渡し、補助金とローンの組み合わせを設計することが、水回りリフォームを納得感のあるコストに収める鍵になります。

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相談者の声

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A.Kさん(60代・女性・持ち家)

★★★★★ 浴室・手すり・断熱改修

「補助金だけでなく、老後資金を崩しすぎない線が分かりました」

工事見積、介護保険住宅改修、省エネ補助、自己資金を同じ表にしたケース。

本相談はIKIGAI TOWN編集部が運営するFP相談サービスです。各自治体の給付金窓口とは異なります。

T.Mさん(40代・男性・子育て中)

★★★★★ 断熱窓・給湯器・教育費

「月々の返済と光熱費削減を一緒に見られて安心しました」

窓リノベ、給湯省エネ、教育費、リフォームローンを並べたケース。

Y.Sさん(50代・女性・実家改修)

★★★★★ 親の住まい・将来介護

「今直す場所と、数年後でいい場所を分けられました」

手すり、段差、浴室、屋根外壁の優先順位を家計と介護リスクで整理したケース。

※相談内容をもとに個人が特定されない形で要約した例です。実際の提案内容は家計・制度・時期により異なります。

無料相談の流れ

  1. STEP1. 予約

    希望日時を選んで、無料相談を予約します(Google Meet 30分から)。

  2. STEP2. 見積もりと工事内容の確認

    工事箇所、見積額、工期、自己資金、毎月の固定費を確認します。

  3. STEP3. 補助金・税控除・ローンを整理

    使える補助金、申請期限、税控除、リフォームローンの返済額を同じ表に置きます。

  4. STEP4. 工事後の家計と住み続け方を整理

    光熱費、介護、修繕、老後資金まで含めて、今やる工事と後でよい工事を分けます。

相談を担当するFP

ファイナンシャルプランナー 亀山 功一

亀山 功一 (かめやま こういち)

FP2級相談実績 1,500件超資産形成、ライフプラン、住宅購入、不動産

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  • すべてウェブ相談です。パソコン・スマホから、全国どこでもご相談いただけます(来店不要)。
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「相談しようと思っていた時に、いいきっかけだった」という声もよくいただきます。

ここまで読んだあとに

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工事後に、貯金が細らない資金計画に整える

よくある質問

水回り3点セットと4点セットの違いは?
3点セットはキッチン・浴室・トイレの3箇所、4点セットはこれに洗面台を加えた4箇所をまとめて施工するパッケージです。工事込み総額の目安は3点セットで150-300万円、4点セットで180-350万円。築20-30年で洗面所も傷んでいるなら、まとめて更新できる4点セットが効率的です。
水回りを別々に直すよりセット同時施工の方が安くなる?
はい、多くのケースで安くなります。養生・解体・職人の手配・諸経費といった工事の共通部分を1回にまとめられるため、1箇所ずつ別々に発注して毎回これらの費用を払うより総額を圧縮できます。生活に不便な期間も一度で済み、10年後の再工事も避けやすくなります。
水回りリフォームで補助金は複数もらえる?
同一の工事に複数の補助金を重ねて使うことはできませんが、箇所や工事内容が異なれば各箇所で別々の事業を併用できます。たとえば浴室の内窓は先進的窓リノベ事業、節湯水栓は子育てグリーン住宅支援事業、手すり設置は介護保険の住宅改修というように、水回りセットは複数事業を組み合わせやすい構造です。いずれも後払いで、着工前に対象可否の確認が必要です。

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本ページの制度概要・要件・税率は、以下の公式情報を編集部が確認のうえ整理しています(執筆時点)。最新かつ正確な情報は必ず各公式サイトでご確認ください。FPは記事を直接監修してはおらず、関連テーマでご相談を受けるFPとしてご紹介しています。

最終確認日:2026年6月17日

※本記事は2026年4月時点の一般的な情報であり、個別の税務・経営・法務相談に代わるものではありません。各制度の適用要件・税額は個人の状況により異なります。実行にあたっては、必ず公式情報および税理士・社労士・FP・弁護士など専門家にご相談ください。本記事の情報により生じたいかなる損害についても、当サイトでは責任を負いかねます。