NISAとiDeCoの今後の扱いと相続を見据えた運用を知りたい(事例#0464)
使う時期・値下がり許容度・現金で残す額を先に分ける
FPの回答ポイント:利益確定後に生命保険非課税枠活用で相続対策をあわせて提案
NISAとiDeCoの今後の扱いと相続を見据えた運用を知りたい
現在60代前半で、NISAとiDeCoをやっていますが、今後どう扱うべきかで悩んでいます。iDeCoは退職時に引き出す予定ですが、NISAは何もせずそのまま積み立てを続けていくのが良いのか、利益が出ているタイミングで一旦整理すべきなのか判断がつきません。自分ではこれといった方針も持たず、とりあえず続けている状況です。
今後の資産運用の考え方と、相続なども視野に入れた整理の仕方を相談したいと考えています。
利益確定後に生命保険非課税枠活用で相続対策をあわせて提案
NISAは利益が出ているなら、一旦売却して利益を確定し、別の資産に振り替えることも可能です。タイミングについては「今が良い」という明確な正解はありません。相続対策という視点では、生命保険には500万円×法定相続人分の非課税枠があり、NISA口座にはこのような非課税枠がありません。
また、NISAの残高は遺産分割協議を経ないと引き出せませんが、生命保険は受取人の口座に直接振り込まれるため、スムーズに現金化できます。ライフプラン表ではスタート時点の預貯金、収入、退職金、公的年金、住宅費、保険、資産運用プランといった項目を順に整理していき、現役時代と退職後の家計負担率を確認しながら最適なバランスを探っていきます。
編集部解説:「NISA・iDeCo・投資」の基礎知識
NISA と iDeCo は目的が異なる制度です。NISA は「いつでも引き出せる非課税投資」、iDeCo は「60歳まで引き出せない代わりに掛金が全額所得控除される私的年金」。どちらか一方ではなく、ライフプランに沿った併用が現実的な選択肢です。
知っておきたい基礎知識
- 新NISAの枠組み:つみたて投資枠 年120万円+成長投資枠 年240万円、生涯投資枠 1,800万円、非課税期間は無期限。売却すると翌年以降に枠が復活する。
- iDeCoの税メリット:掛金は全額所得控除、運用益は非課税、受取時は公的年金等控除または退職所得控除が適用。ただし60歳までは原則引き出せない。
- 長期・積立・分散:短期の値動きに一喜一憂せず、全世界株式や米国株式のインデックスファンドを10〜30年かけて積み立てるのが基本戦略。
- リスク許容度の確認:年齢・資産規模・収入の安定性で許容できる下落幅は大きく変わる。年間最大下落▲30%まで耐えられるかを想定しておく。
実践のヒント
- つみたて投資枠で低コストの全世界株式インデックスファンドを月5〜10万円から始める。
- iDeCo は会社員なら月2.3万円、自営業なら月6.8万円など職業で上限が変わる。まず上限を確認。
- 成長投資枠は高配当株や個別株の練習枠として使い、生活防衛資金とは完全に分けて管理する。
- 受取時の課税も含めて設計する必要があるため、60歳に近づいたら出口戦略をFPと相談するのが無難。
※ 本セクションは編集部による一般的な解説であり、個別のご相談に対するFPの回答ではありません。実際の判断には、ご自身の状況に応じたFPへの個別相談をおすすめします。
※ 本相談事例は、実際のFP面談を元に個人が特定できないよう編集・要約した参考情報です。回答内容は個別状況に合わせたものであり、すべての方に当てはまるものではありません。実際の金融商品・保険商品の選定にあたっては、必ずご自身でご判断ください。
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本相談事例は、実際のFP面談を元に個人が特定できないよう編集・要約した参考情報です。回答内容は個別状況に合わせたものであり、すべての方に当てはまるものではありません。FPは記事を直接監修してはおらず、相談を担当したFPとしてご紹介しています。
最終確認日:2026年4月26日
※本記事は2026年4月時点の一般的な情報であり、個別の税務・経営・法務相談に代わるものではありません。各制度の適用要件・税額は個人の状況により異なります。実行にあたっては、必ず公式情報および税理士・社労士・FP・弁護士など専門家にご相談ください。本記事の情報により生じたいかなる損害についても、当サイトでは責任を負いかねます。