FP相談実例 / 老後資金・年金

退職、年金のみの収入で老後資金を整理したい(事例#0529)

生活費・年金・現預金・予定支出を年ごとに置く

老後資金と使ってよいお金を逆算して家計を整える場面
年金額だけでなく、医療費、楽しみ、使ってよいお金の余白まで確認します。

FPの回答ポイント:月次支出と資産を細かく入力し現状把握から始める

Q ご相談内容

退職、年金のみの収入で老後資金を整理したい

今年4月に退職し、現在の収入は年金のみです。老後資金がどれくらい必要なのかよく言われますが、人によって条件が違うので自分の場合の目安が分かりません。65歳時点から何歳まで生きるかも予測できず、不確定要素が大きいと感じています。月々の家計は、通信費や自動車保険、ガソリン代、管理費などを把握している範囲で整理しています。

貯蓄は普通預金と妻の分があり、持ち家(マンション)で住宅ローンはありません。現状の家計と資産を整理し、老後の見通しを立てたいです。

A FPからの回答

月次支出と資産を細かく入力し現状把握から始める

まずは月々の支出を細かくヒアリングしていきましょう。通信費は電話代とインターネット代、自動車関連はガソリン代・自動車保険代・車検代を項目別に整理します。月々決まって出ていく支出として、趣味やペットなど固定費もあるかを確認します。保険は現在加入中の生命保険の種類と保障内容を整理し、貯蓄は普通預金残高をご夫婦それぞれで把握していきます。

住宅は持ち家・ローンなし・管理費ありで、将来もこのまま住み続ける前提で設計します。最後に収入面として公的年金の受給額を正確に把握し、全体のキャッシュフロー表を作成して、老後の資産寿命と必要な対策を次回提示します。

編集部解説:「老後資金・年金」の基礎知識

老後資金は「年金(公的・企業)+退職金+自助運用+取り崩し設計」の4本柱で考えるのが基本。漠然と「2,000万円」を目標にするより、ご自身の支出と寿命の幅で必要額を試算するのが現実的です。

知っておきたい基礎知識

  • 公的年金の見込額:ねんきんネットで65歳時点の見込額を確認。受給開始は60〜75歳の間で選べ、繰下げで最大84%増額。
  • 退職金の課税:退職所得控除は勤続年数で決まる。一時金と年金で受取方を分けると手取りが増えるケースも。
  • 取り崩し順序:課税口座→特定口座→NISA→iDeCo→年金繰下げの順が一般的。生涯税負担を最小化する設計が必要。
  • 医療・介護費用:65歳以降の医療費自己負担、介護保険2〜3割負担、有料老人ホーム入居費なども試算に含める。

実践のヒント

  1. ねんきん定期便と勤務先の退職金規程を取り寄せ、65歳時点の収入を一旦数字で並べる。
  2. 月額の支出を「固定費/変動費/趣味・旅行」で分け、リタイア後にどこを削れるか検討する。
  3. NISA・iDeCo は60歳到達後も運用継続可能。一括売却せず取り崩しながら運用を続ける戦略を検討。
  4. 寿命のブレ幅を想定し、85歳・95歳・100歳の3シナリオで資金が持つかをシミュレーションする。

※ 本セクションは編集部による一般的な解説であり、個別のご相談に対するFPの回答ではありません。実際の判断には、ご自身の状況に応じたFPへの個別相談をおすすめします。

※ 本相談事例は、実際のFP面談を元に個人が特定できないよう編集・要約した参考情報です。回答内容は個別状況に合わせたものであり、すべての方に当てはまるものではありません。実際の金融商品・保険商品の選定にあたっては、必ずご自身でご判断ください。

年金と生活費の条件を自分の状況で確認する

受給時期、手取り、退職後の支出を一緒に整理したい方へ

確認する時期: 受給請求や退職日、繰上げ・繰下げを決める前

初回は、年金見込額と退職後の支出を確認し、受給前に比較すべき選択肢を口頭で整理します。

記事の回答はここまでです。予約前に、相談内容と現在の案内条件をご確認ください。

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本相談事例は、実際のFP面談を元に個人が特定できないよう編集・要約した参考情報です。回答内容は個別状況に合わせたものであり、すべての方に当てはまるものではありません。FPは記事を直接監修してはおらず、相談を担当したFPとしてご紹介しています。

最終確認日:2026年4月26日

※本記事は2026年4月時点の一般的な情報であり、個別の税務・経営・法務相談に代わるものではありません。各制度の適用要件・税額は個人の状況により異なります。実行にあたっては、必ず公式情報および税理士・社労士・FP・弁護士など専門家にご相談ください。本記事の情報により生じたいかなる損害についても、当サイトでは責任を負いかねます。