ものづくり補助金【2026】
対象・上限・採択率・採択される計画書のコツ
ものづくり補助金は、中小企業の革新的な設備投資・試作開発を支援する経産省系の中核補助金。2026年は通常枠で上限750万〜1,250万円、グローバル枠で最大4,000万円、補助率1/2〜2/3。採択率は40〜60%前後で、事業計画書の質が大きくものを言う制度です。本記事では、申請枠・上限・採択率の傾向、加点項目、提出から入金までの実務フローを整理します。
この記事の結論
ものづくり補助金(中小企業生産性革命推進事業)は、革新的な設備投資・試作開発を支援する経産省系の中核補助金。2026年の枠組み・上限額・補助率・採択率の傾向、申請から入金までの流れを実務目線で解説します。
制度の位置付けと予算規模
ものづくり補助金(正式名称:中小企業生産性革命推進事業)は、中小機構が事務局を担い、年3〜4回の公募が行われます。2026年度は予算ベースで2,000億円規模が見込まれ、年間採択件数は1万件超。
「ものづくり」と名前は付くものの、サービス業・飲食・建設・IT業など全業種が対象です(対象外は風俗営業など限定的)。
2026年の申請枠と上限
| 枠 | 対象 | 上限 | 補助率 |
|---|---|---|---|
| 通常枠 | 革新的な設備投資 | 750万〜1,250万円 | 1/2(小規模 2/3) |
| 省力化(オーダーメイド)枠 | DX・自動化のオーダー設備 | 1,000万〜8,000万円 | 1/2〜2/3 |
| グローバル枠 | 海外展開・輸出 | 3,000万〜4,000万円 | 1/2〜2/3 |
| 製品・サービス高付加価値化枠 | 新製品開発 | 1,000万〜2,500万円 | 1/2〜2/3 |
従業員数で上限額が変わる枠もあるため、最新の公募要領を必ず確認してください。
採択率と加点項目
過去の採択率は40〜60%で推移。回によって変動が大きく、申請件数が多い回ほど採択率は下がる傾向。加点項目を取りに行くのが定石です。
- 賃上げ加点:給与支給総額・最低賃金の引上げ計画
- 事業継続力強化計画:BCP認定(経産局)
- パートナーシップ構築宣言:取引先への配慮表明(取適法対応)
- DX認定:経産省のDX認定取得事業者
- 女性・若者・シニア:代表者属性での加点
対象経費と対象外経費
対象:機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、原材料費(試作)、外注費、知的財産権関連費、海外旅費(グローバル枠)。
対象外:パソコン・タブレット等の汎用機器、車両、土地・建物、消耗品、人件費(一部例外あり)、消費税。
申請から入金までの流れ
- gBizIDプライム取得(2〜3週間)
- 事業計画書作成(10〜15ページ)
- jGrantsで電子申請
- 採択発表(公募締切から2〜3か月後)
- 交付申請 → 交付決定
- 事業実施(発注・納品・支払い)— 期間10〜14か月
- 実績報告 → 確定検査 → 補助金入金
- 5年間の事業化状況報告
注意
交付決定前の発注は対象外。発注タイミングを誤ると「全額補助対象外」になるので要注意。
よくある不採択パターン
- 既存設備の単純な更新(革新性が薄い)
- 市場規模・需要根拠の数字が薄い
- 賃上げ計画が未記載または曖昧
- 自己資金・借入計画の裏付け不足
- 5W1Hが不明確(誰が・いつまでに・何を)
初挑戦の採択率は3割程度、認定支援機関と組んだ場合は5〜6割に上がる傾向。商工会議所・中小企業診断士の伴走支援が現実的です。