二次相続とは?
一次相続との違いと税額シミュレーション
二次相続とは、一次相続で財産を取得した配偶者が亡くなったときに発生する相続です。配偶者控除が使えず、法定相続人も1人減るため、一次相続より税負担が大幅に増加します。一次・二次の合計税額を見据えた遺産分割が重要です。
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目次(14セクション)
二次相続とは|一次相続との違い
相続は、夫婦のうち一方が亡くなったとき(一次相続)と、残された配偶者が亡くなったとき(二次相続)の2段階で発生します。
一次相続では「配偶者の税額軽減(配偶者控除)」という強力な特例が使えるため、配偶者の取得分に対する税負担は大幅に軽減されます。しかし二次相続では配偶者がすでに被相続人となるため、この特例は使えません。
| 比較項目 | 一次相続 | 二次相続 |
|---|---|---|
| 被相続人 | 父(または母) | 残された配偶者 |
| 相続人 | 配偶者+子 | 子のみ |
| 配偶者控除 | 使える(1.6億円 or 法定相続分) | 使えない |
| 基礎控除額(子2人の例) | 4,800万円(3人) | 4,200万円(2人) |
| 小規模宅地等の特例 | 配偶者は無条件で適用可 | 同居の子など要件あり |
このように、二次相続は一次相続と比べて控除・特例の適用範囲が狭くなるため、同じ遺産額でも税負担が大きくなります。
なぜ二次相続で税負担が急増するのか
二次相続で税負担が跳ね上がる理由は、主に次の3つです。
理由1:配偶者の税額軽減が使えない
一次相続で最大のメリットとなる配偶者控除(1.6億円または法定相続分まで非課税)は、二次相続では一切使えません。一次相続で税額ゼロだった家庭でも、二次相続で数百万円〜数千万円の相続税が発生するケースがあります。
理由2:法定相続人が1人減る
二次相続では配偶者が被相続人となるため、法定相続人は子のみとなります。基礎控除額は法定相続人1人あたり600万円減少します。例えば子2人の場合、基礎控除額は一次相続の4,800万円(3人)から二次相続の4,200万円(2人)に下がります。
理由3:配偶者の固有財産が加算される
一次相続で配偶者が多くの財産を取得した場合、配偶者自身の預貯金・退職金・生命保険金などの固有財産が加わり、二次相続の遺産総額が膨らみます。相続税は累進税率のため、課税遺産総額が大きいほど税率が高くなります。
Point
一次相続で配偶者に財産を集中させると「一次相続は楽だったが、二次相続で子どもが困る」というパターンに陥りがちです。一次・二次をセットで考える視点が不可欠です。
配偶者控除を使い切ると二次相続で損する理由
配偶者の税額軽減は非常に強力な特例ですが、使い切ることが最善とは限りません。
「配偶者が全額取得」のワナ
一次相続で配偶者が遺産の全額を取得すれば、配偶者控除により一次相続の税額はゼロにできます。しかしその財産はすべて二次相続の対象となり、配偶者控除なし・基礎控除縮小のダブルパンチで高額な税金が発生します。
なぜ法定相続分(1/2)が目安になるのか
配偶者の取得割合を法定相続分(配偶者1/2、子1/2)程度に抑えると、一次相続でも適度に税負担を発生させつつ、二次相続の課税遺産総額を抑制できます。一次・二次の合計税額で見ると、法定相続分前後が最も有利になるケースが多いのです。
注意
最適な取得割合は遺産の構成(不動産の割合・小規模宅地等の特例の適用可否)や配偶者の固有財産の額によって変わります。一律に「法定相続分がベスト」とは言えないため、個別のシミュレーションが必要です。
一次・二次の合計税額シミュレーション(遺産1億円の例)
遺産総額1億円、法定相続人が配偶者+子2人(一次相続)→子2人(二次相続)の場合で、配偶者の取得割合別に合計税額をシミュレーションします。配偶者の固有財産は2,000万円と仮定します。
| 配偶者の取得割合 | 一次相続の税額 | 二次相続の税額 | 合計税額 |
|---|---|---|---|
| 100%(全額取得) | 0万円 | 約1,350万円 | 約1,350万円 |
| 75% | 約83万円 | 約920万円 | 約1,003万円 |
| 50%(法定相続分) | 約158万円 | 約470万円 | 約628万円 |
| 30% | 約315万円 | 約200万円 | 約515万円 |
| 0%(子が全額取得) | 約630万円 | 約80万円 | 約710万円 |
この例では、配偶者の取得割合30%前後で合計税額が最小になります。配偶者が全額取得した場合と比べると、合計で約835万円の差が生じます。
Point
上記は概算シミュレーションであり、小規模宅地等の特例の適用・債務控除・葬式費用・配偶者の固有財産額・不動産の評価方法などにより実際の税額は大きく変わります。正確な比較はFPや税理士に依頼してください。
二次相続を見据えた遺産分割のポイント
二次相続の税負担を最小化するには、一次相続の段階で次のポイントを押さえた遺産分割を行うことが重要です。
ポイント1:配偶者の取得割合を最適化する
前述のシミュレーションのとおり、配偶者控除を使い切るのではなく、一次・二次の合計税額が最小になる取得割合を見極めます。一般的には法定相続分(1/2)以下が有利ですが、配偶者の固有財産が多い場合はさらに低い割合が最適になることもあります。
ポイント2:小規模宅地等の特例の適用を確認する
自宅の土地は「特定居住用宅地等」として330平方メートルまで80%減額できます。一次相続では配偶者が取得すれば無条件で適用できますが、二次相続では同居の子など一定の要件が必要です。二次相続での適用可否を確認したうえで、一次相続での分割方法を決めましょう。
ポイント3:配偶者の生活資金を確保する
税負担の最小化だけを考えると配偶者の取得割合を下げたくなりますが、配偶者の生活資金が不足しては本末転倒です。配偶者の年金収入・預貯金・生活費を踏まえ、生活に必要な財産は確保したうえで最適な分割を検討してください。
生前贈与を活用した二次相続対策
配偶者が健在なうちに子や孫へ財産を移転すれば、二次相続の課税遺産総額を減らすことができます。
暦年贈与(年間110万円の基礎控除)
毎年110万円までの贈与は非課税です。子や孫それぞれに年110万円ずつ贈与すれば、10年間で相当額の財産を無税で移転できます。ただし、相続開始前7年以内の贈与は相続財産に加算される(2024年改正で3年→7年に延長)点に注意が必要です。
相続時精算課税制度
60歳以上の父母・祖父母から18歳以上の子・孫への贈与について、累計2,500万円まで贈与税が非課税(超過分は一律20%課税)になる制度です。2024年以降は年110万円の基礎控除が別途適用されます。まとまった財産を早期に移転したい場合に有効ですが、相続時に精算されるため、必ずしも節税になるとは限りません。
教育資金・結婚子育て資金の一括贈与
教育資金は1,500万円まで、結婚・子育て資金は1,000万円まで非課税で一括贈与できる特例があります。孫への贈与で活用すれば、二次相続の財産を効果的に圧縮できます。
生命保険を活用した二次相続対策
生命保険の死亡保険金には「500万円×法定相続人の数」の非課税枠があり、二次相続対策として広く活用されています。
非課税枠の活用
例えば子2人が法定相続人の場合、死亡保険金のうち1,000万円(500万円×2人)が非課税となります。預貯金で残すよりも生命保険で残したほうが、相続税の課税対象額を減らせます。
配偶者を契約者・被保険者にする方法
一次相続で配偶者が取得した財産の一部を保険料に充て、配偶者を被保険者・子を受取人とする生命保険に加入すれば、二次相続時に非課税枠を活用できます。
| 対策方法 | 概要 | 主なメリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 遺産分割の最適化 | 配偶者の取得割合を調整 | 追加コストなし | 生活資金の確保が必要 |
| 暦年贈与 | 年110万円×人数分を毎年贈与 | 非課税で財産移転 | 7年以内の贈与は加算 |
| 相続時精算課税 | 累計2,500万円まで非課税贈与 | まとまった金額を早期移転 | 相続時に精算される |
| 生命保険の非課税枠 | 500万円×法定相続人の数 | 現金を非課税枠に転換 | 健康状態により加入不可の場合あり |
| 小規模宅地等の特例 | 居住用宅地330平方メートルまで80%減額 | 不動産の評価額を大幅圧縮 | 同居要件など適用条件あり |
相続税の速算表と税率の仕組み
相続税は超過累進税率を採用しており、課税遺産総額が大きいほど高い税率が適用されます。二次相続では課税遺産総額が膨らみやすいため、一次相続よりも高い税率区分に入るケースが頻発します。
相続税の速算表(2026年現在)
| 法定相続分に応ずる取得金額 | 税率 | 控除額 |
|---|---|---|
| 1,000万円以下 | 10% | なし |
| 1,000万円超〜3,000万円以下 | 15% | 50万円 |
| 3,000万円超〜5,000万円以下 | 20% | 200万円 |
| 5,000万円超〜1億円以下 | 30% | 700万円 |
| 1億円超〜2億円以下 | 40% | 1,700万円 |
| 2億円超〜3億円以下 | 45% | 2,700万円 |
| 3億円超〜6億円以下 | 50% | 4,200万円 |
| 6億円超 | 55% | 7,200万円 |
計算例:課税遺産総額8,000万円・子2人の場合
法定相続分に応ずる各人の取得金額は8,000万円÷2人=4,000万円です。
- 4,000万円×20%−200万円=600万円(1人あたり)
- 相続税の総額=600万円×2人=1,200万円
一次相続では配偶者控除で税額を大幅に減らせますが、二次相続では子だけが相続人となるため、この税額がそのまま家族の負担になります。
Point
同じ遺産総額でも、法定相続人の数が減ると1人あたりの取得金額が増え、より高い税率区分に入ります。これが二次相続で税負担が急増するメカニズムの一つです。
遺産規模別シミュレーション(5,000万円・2億円)
セクション4では遺産1億円のケースを示しました。ここでは遺産5,000万円(中規模)と2億円(大規模)のケースで、配偶者の取得割合別に一次・二次の合計税額を比較します。いずれも子2人、配偶者の固有財産は1,000万円と仮定します。
遺産5,000万円の場合
| 配偶者の取得割合 | 一次相続の税額 | 二次相続の税額 | 合計税額 |
|---|---|---|---|
| 100%(全額取得) | 0万円 | 約310万円 | 約310万円 |
| 50%(法定相続分) | 約10万円 | 約80万円 | 約90万円 |
| 30% | 約40万円 | 約30万円 | 約70万円 |
| 0%(子が全額取得) | 約80万円 | 0万円 | 約80万円 |
遺産5,000万円でも、配偶者が全額取得した場合と30%取得の場合では合計で約240万円の差が生じます。
遺産2億円の場合
| 配偶者の取得割合 | 一次相続の税額 | 二次相続の税額 | 合計税額 |
|---|---|---|---|
| 100%(全額取得) | 0万円 | 約4,600万円 | 約4,600万円 |
| 50%(法定相続分) | 約670万円 | 約1,670万円 | 約2,340万円 |
| 30% | 約1,350万円 | 約770万円 | 約2,120万円 |
| 0%(子が全額取得) | 約3,340万円 | 約80万円 | 約3,420万円 |
遺産2億円の場合は配偶者全額取得と最適割合との差が約2,480万円に達します。遺産規模が大きいほど、二次相続を考慮しない分割が家族全体に与える影響は甚大です。
注意
上記はいずれも概算値です。不動産の評価方法(路線価・固定資産税評価額)、債務控除、小規模宅地等の特例の適用有無で数百万円単位の差が出ます。必ずFPまたは税理士に個別シミュレーションを依頼してください。
小規模宅地等の特例と二次相続の注意点
小規模宅地等の特例は、相続した宅地の評価額を最大80%減額できる制度です。二次相続ではこの特例の適用要件が厳しくなるため、一次相続の段階で対策を講じる必要があります。
特例の種類と減額割合
| 宅地の区分 | 限度面積 | 減額割合 | 主な適用要件(二次相続時) |
|---|---|---|---|
| 特定居住用宅地等 | 330平方メートル | 80% | 同居の子・持ち家なしの別居の子(家なき子特例) |
| 特定事業用宅地等 | 400平方メートル | 80% | 事業を承継し継続する子 |
| 貸付事業用宅地等 | 200平方メートル | 50% | 貸付事業を承継し継続する子 |
一次相続と二次相続で適用条件がどう変わるか
一次相続で自宅を配偶者が取得する場合、配偶者は無条件で特定居住用宅地等の特例を適用できます。しかし二次相続では配偶者が被相続人となるため、子が自宅を取得する場合に以下のいずれかの要件を満たす必要があります。
- 同居の子:相続開始時に被相続人と同居しており、申告期限まで居住・保有を継続すること
- 家なき子特例:相続開始前3年以内に、本人または配偶者が所有する家屋に居住したことがない子(持ち家なしの別居の子)
二次相続で特例を使うための一次相続での工夫
- 二次相続で同居要件を満たすため、子のうち1人が配偶者と同居する計画を立てる
- 家なき子特例を使いたい子がいる場合、一次相続後に持ち家を購入しない(3年ルール)
- 自宅を一次相続で子が直接取得し、配偶者は居住権(配偶者居住権)で居住を確保する方法も検討
Point ─ 配偶者居住権の活用
2020年施行の配偶者居住権を設定すると、自宅の「所有権」は子が取得し「居住権」は配偶者が取得します。配偶者の死亡で居住権は消滅するため、二次相続の課税対象にならず、結果として二次相続の課税遺産総額を圧縮できます。
相次相続控除|短期間で相続が続いた場合の救済
一次相続から10年以内に二次相続が発生した場合、一次相続で納付した相続税の一部を二次相続の相続税額から控除できる制度が「相次相続控除」です。
相次相続控除の計算式
控除額は以下の算式で求めます。
控除額 = A × C ÷ (B − A) × D ÷ C × (10 − E) ÷ 10
- A:一次相続で配偶者が納付した相続税額
- B:一次相続で配偶者が取得した財産の課税価格
- C:二次相続の課税価格の合計額
- D:二次相続で控除を受ける相続人の課税価格
- E:一次相続から二次相続までの経過年数(1年未満切り捨て)
計算例:一次相続の3年後に二次相続が発生
- 一次相続で配偶者が納付した相続税額(A):200万円
- 配偶者が取得した財産の課税価格(B):5,000万円
- 二次相続の課税価格の合計額(C):6,000万円
- 控除を受ける子の課税価格(D):3,000万円
- 経過年数(E):3年
控除額 = 200万円 × 6,000万円 ÷ (5,000万円 − 200万円) × 3,000万円 ÷ 6,000万円 × (10 − 3) ÷ 10 = 約87.5万円
注意
経過年数が長くなるほど控除額は減少し、10年を超えると適用できません。また、一次相続で配偶者控除を全額使って相続税がゼロだった場合は、A=0となるため相次相続控除も使えません。これも「一次相続で配偶者控除を使い切らないほうが有利な場合がある」理由の一つです。
二次相続対策チェックリスト
二次相続に備えるために確認しておくべき項目を、段階別にまとめました。家族で話し合う際の参考にしてください。
現状把握フェーズ
- 配偶者の固有財産(預貯金・退職金・生命保険金)の総額を把握している
- 一次相続の遺産総額(不動産の評価額を含む)を概算で把握している
- 法定相続人の人数と、二次相続での基礎控除額を確認した
- 自宅の土地面積と、小規模宅地等の特例の適用可否を確認した
- 既存の生命保険契約の内容(契約者・被保険者・受取人)を一覧化した
シミュレーションフェーズ
- 配偶者の取得割合を複数パターン(100%/75%/50%/30%/0%)で試算した
- 一次・二次の合計税額が最小になる取得割合を確認した
- 配偶者の生活資金(年金・生活費・医療費)が足りるかを検証した
- 小規模宅地等の特例の適用パターン(一次で使う/二次で使う)を比較した
対策実行フェーズ
- 暦年贈与の計画を立て、子・孫への贈与を開始した(7年ルールに注意)
- 生命保険の非課税枠(500万円×法定相続人の数)を活用する保険に加入した
- 配偶者居住権の設定を検討した
- 遺言書を作成し、二次相続を見据えた分割方法を指定した
- FP・税理士に個別シミュレーションを依頼した
Point
チェックリストの全項目を自力で完了する必要はありません。「現状把握」だけでも整理しておけば、FPや税理士への相談がスムーズに進みます。まずは配偶者の固有財産と遺産総額の概算を書き出すところから始めましょう。
よくある質問(FAQ)
- Q. 二次相続とは何ですか?
- 二次相続とは、一次相続で財産を相続した配偶者が亡くなったときに発生する相続です。一次相続では配偶者控除(1.6億円または法定相続分まで非課税)が使えますが、二次相続では使えないため、税負担が大幅に増えるケースが多くなります。
- Q. なぜ二次相続で税金が高くなるのですか?
- 主な理由は3つあります。(1) 配偶者の税額軽減が使えない、(2) 法定相続人が1人減って基礎控除額が下がる、(3) 一次相続で配偶者が取得した財産に配偶者自身の固有財産が加算される。これらが重なり、課税遺産総額が膨らみ、より高い税率区分が適用されます。
- Q. 一次相続で配偶者が全額相続すると損ですか?
- 一次相続だけを見れば配偶者控除で税額ゼロにできますが、二次相続で子どもに重い税負担がかかります。本記事のシミュレーション(遺産1億円・子2人)では、配偶者全額取得時の合計税額は約1,350万円、30%取得時は約515万円と、約835万円の差が生じます。一次・二次の合計で判断することが重要です。
- Q. 二次相続対策にはどのような方法がありますか?
- 主な対策は (1) 一次相続での遺産分割の工夫(配偶者の取得割合の最適化)、(2) 暦年贈与や相続時精算課税を活用した生前贈与、(3) 生命保険の非課税枠(500万円×法定相続人の数)の活用、(4) 小規模宅地等の特例の活用、(5) 配偶者居住権の設定などです。いずれも一次・二次の合計税額でシミュレーションして判断する必要があります。
- Q. 二次相続対策はいつから始めるべきですか?
- 一次相続が発生する前、つまり両親が健在なうちから始めるのが理想です。暦年贈与は年数をかけるほど効果が大きく、2024年改正で相続開始前7年以内の贈与は相続財産に加算されるため、早期着手が重要です。一次相続の遺産分割協議の段階では、必ず二次相続のシミュレーションも行いましょう。
- Q. 相続税の申告期限はいつですか?二次相続でも同じですか?
- 相続税の申告期限は、相続の開始があったことを知った日の翌日から10か月以内です。これは一次相続・二次相続とも同じです。二次相続が一次相続の申告期限前に発生した場合は、一次相続の申告期限が2か月延長されます。また、10年以内に相次いで相続が発生した場合は「相次相続控除」の適用も検討してください。
二次相続対策の相談先
二次相続対策は一次相続が発生する前から着手するのが理想です。相続が発生してからでは打ち手が限られるため、できるだけ早い段階でプロに相談しましょう。
FP(ファイナンシャルプランナー)
家計全体を見渡し、生前贈与・生命保険・遺産分割を組み合わせた総合的な相続対策を提案します。一次・二次の合計税額シミュレーションもFPの得意分野です。
税理士
相続税申告の専門家です。正確な税額計算・申告書の作成・税務署との折衝を担当します。相続税に強い税理士を選ぶことが重要です。
弁護士
遺産分割で相続人間の意見が対立している場合や、遺言書の作成・検認が必要な場合に相談します。
| 相談先 | 得意分野 | 費用の目安 | こんなときに |
|---|---|---|---|
| FP | 家計全体の最適化・シミュレーション | 無料〜数千円(初回無料が多い) | まず全体像を整理したい |
| 税理士 | 相続税の申告・税務調査対応 | 遺産総額の0.5〜1%前後 | 申告書を作成したい |
| 弁護士 | 遺産分割の紛争解決・遺言書作成 | 着手金20〜50万円+成功報酬 | 相続人間で揉めている |
| 司法書士 | 不動産の相続登記 | 5〜15万円 | 不動産の名義変更をしたい |
まずはFPに家計全体の状況を整理してもらい、必要に応じて税理士・弁護士と連携するのが効率的です。
給付金の確認から、我慢していた支出を選び直す家計へ
ここで確認したいのは、受け取れるお金だけではありません。いま我慢している「休む・任せる・移動する・学ぶ」支出を、いつなら選べるかまで数字で見ることです。
たとえば最初に見るのは「安心して休める時間」。日帰りホテルの個室、寝具、食洗機やミールキットのように、物価高で後回しにしがちな支出を家計の中で選べるかを確認します。
お金の不安が強いと、働き方も、家族との時間も、自分のやりたいことも、どうしても後回しになりがちです。
FPに家計を相談する目的は、ただ節約することではありません。
給付金を確認し、毎月のお金の流れを整えることで、我慢していた支出を「いつ・いくらまでなら選べるか」まで整理し、休む、任せる、移動する、学ぶ、親や家族との時間を作る、といった選択肢が見えやすくなります。
なぜFP相談で変わるのか。使える給付金、毎月の固定費、教育費、住宅費、老後資金を同じ表に並べると、「削るべき支出」と「取り戻したい暮らしに使ってよい支出」の境目が見えやすくなるからです。
たとえば、こんな選択肢を数字で確認できます。
安心して休める時間
誰にも要求されない時間、眠れる環境、責任を一時停止できる仕組みにお金を使えるか。
家事・育児・段取りからの解放
名もなき家事、献立、送迎、連絡、調整を一人で抱えない形にできるか。
家計と将来不安の軽減
物価高、教育費、住宅ローン、老後資金の不安を見える化できるか。
子どもの選択肢を広げる教育・体験
英語、体験、旅行、習い事など、世界を見せる予算を作れるか。
家族の再起動としての旅行・非日常
連泊、温泉、自然の中で家族会話を回復する余白を作れるか。
健康回復・睡眠・老化対策
疲れが抜ける、痛くない、眠れる、朝動ける状態に投資できるか。
夫婦の関係回復
運営組織ではなく、伴侶として話せる時間を取り戻せるか。
親の介護・親との時間への備え
介護、見守り、帰省、親孝行、自分の老後準備に備えられるか。
自分の物理的逃げ場
書斎、椅子、ベランダ、サウナ、カフェのような避難場所を持てるか。
疲れない移動
駅近、送迎、グリーン車、ミニバン、近場高級宿を選べるか。
人生がまだ動く感覚
学び直し、副業、趣味、旅、挑戦にもう一度向かえるか。
お金の不安だけで、働き方や暮らし方を決めなくてよくなる。FPと一緒に、我慢の家計から選べる家計へ戻すための確認です。
FPと30分で、我慢していた支出を選べる家計に整理する(無料・Zoom) →
出典・改訂履歴・免責事項を見る
本ページの制度概要・要件・税率は、以下の公式情報を編集部が確認のうえ整理しています(執筆時点)。最新かつ正確な情報は必ず各公式サイトでご確認ください。FPは記事を直接監修してはおらず、関連テーマでご相談を受けるFPとしてご紹介しています。
最終確認日:
※本記事は2026年5月時点の一般的な情報であり、個別の税務・経営・法務相談に代わるものではありません。各制度の適用要件・税額は個人の状況により異なります。実行にあたっては、必ず公式情報および税理士・社労士・FP・弁護士など専門家にご相談ください。本記事の情報により生じたいかなる損害についても、当サイトでは責任を負いかねます。
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