小規模宅地等の特例とは?
要件・計算方法・申告手続き【2026】
小規模宅地等の特例とは、被相続人が住んでいた自宅や事業に使っていた土地の相続税評価額を最大80%減額できる制度です。たとえば路線価評価額5,000万円の自宅敷地なら、課税上の評価は1,000万円まで下がります。相続税の大幅な軽減につながるため、土地を相続する方は必ず確認すべき制度です。
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目次(10セクション)
小規模宅地等の特例とは|最大80%の評価減
小規模宅地等の特例(租税特別措置法第69条の4)は、被相続人が住んでいた自宅の土地や、事業に使っていた土地の相続税評価額を大幅に減額できる制度です。相続税の計算において最もインパクトの大きい特例の一つであり、適用の有無で納税額が数百万円から数千万円変わることも珍しくありません。
この特例の趣旨は、遺族の生活基盤や事業の継続を守ることにあります。自宅の土地に高額な相続税が課されると、遺族が自宅を売却して納税資金を確保しなければならない事態が起こり得ます。それを防ぐために、一定の面積までは評価額を大幅に引き下げる仕組みが設けられています。
特例の概要
- 対象:被相続人の居住用・事業用・貸付事業用の土地(借地権を含む)
- 減額割合:最大80%(区分により50%の場合もある)
- 限度面積:最大330平米(区分により200〜400平米)
- 申告要件:相続税の申告書の提出が必須(特例で税額ゼロでも申告が必要)
たとえば、路線価で5,000万円と評価される自宅の土地(330平米以内)を配偶者が相続する場合、特例を適用すると評価額は5,000万円 × 20% = 1,000万円まで下がります。この差額4,000万円に対する相続税がそのまま軽減されるわけです。
ただし、適用には厳格な要件があり、「誰が」「どの土地を」「どのように」取得するかによって適用の可否が変わります。以下のセクションで区分ごとに詳しく解説します。
4つの区分と減額割合(特定居住用・特定事業用・貸付事業用・特定同族会社事業用)
小規模宅地等の特例は、土地の用途に応じて4つの区分に分かれており、それぞれ限度面積と減額割合が異なります。
| 区分 | 用途 | 限度面積 | 減額割合 |
|---|---|---|---|
| 特定居住用宅地等 | 被相続人の自宅の土地 | 330平米 | 80% |
| 特定事業用宅地等 | 被相続人の事業用の土地 | 400平米 | 80% |
| 特定同族会社事業用宅地等 | 同族会社の事業用の土地 | 400平米 | 80% |
| 貸付事業用宅地等 | 賃貸アパート・駐車場等の土地 | 200平米 | 50% |
複数区分の併用ルール
複数の土地がある場合、区分を組み合わせて適用することも可能ですが、併用には面積の調整計算が必要です。
- 特定居住用(330平米)+ 特定事業用(400平米):完全併用が可能。合計730平米まで適用できる
- 貸付事業用を含む場合:面積の按分調整が必要。貸付事業用200平米を使うと、他の区分の限度面積が圧縮される
按分調整の計算式
貸付事業用宅地等を併用する場合の調整計算:
A × 200/330 + B × 200/400 + C ≦ 200平米
A=特定居住用の面積、B=特定事業用の面積、C=貸付事業用の面積
実務上、自宅の土地(特定居住用)と事業用の土地(特定事業用)を併用するケースが最も有利な場合が多く、賃貸用の土地を含める場合は税理士に最適な配分を相談することをおすすめします。
特定居住用宅地等の適用要件|配偶者・同居・家なき子
最も利用されるのが「特定居住用宅地等」の区分です。被相続人の自宅の土地について330平米まで80%減額できますが、誰が取得するかによって要件が大きく異なります。
1. 配偶者が取得する場合
配偶者が自宅の土地を取得する場合は、無条件で特例が適用されます。同居していなくても、申告期限まで保有していなくても適用可能です。これは配偶者の生活保護を重視した措置であり、最も使いやすいパターンです。
2. 同居親族が取得する場合
被相続人と同居していた親族が取得する場合は、次の2つの要件を満たす必要があります。
- 居住継続要件:相続税の申告期限(10か月)まで、その自宅に住み続けること
- 保有継続要件:相続税の申告期限まで、その土地を保有し続けること
つまり、相続後すぐに自宅を売却したり、引っ越したりすると特例が適用できなくなります。
3. 家なき子が取得する場合(別居親族)
被相続人に配偶者がおらず、かつ同居の法定相続人もいない場合に限り、別居の親族でも一定の要件を満たせば特例を適用できます。これが「家なき子特例」と呼ばれる制度です(次セクションで詳述)。
| 取得者 | 居住要件 | 保有要件 | その他の条件 |
|---|---|---|---|
| 配偶者 | なし | なし | 無条件で適用 |
| 同居親族 | 申告期限まで居住継続 | 申告期限まで保有継続 | 被相続人と同居していたこと |
| 家なき子(別居親族) | なし | 申告期限まで保有継続 | 配偶者・同居相続人がいないこと + 持ち家要件等 |
家なき子特例の要件と2018年改正の影響
「家なき子特例」は、被相続人の自宅を別居の親族が相続する場合でも小規模宅地等の特例を適用できる制度です。ただし、要件は非常に厳格であり、2018年(平成30年)の税制改正でさらに厳しくなりました。
家なき子特例の適用要件
| 要件 | 内容 |
|---|---|
| 配偶者がいないこと | 被相続人に配偶者がいない(先に死亡・離婚等) |
| 同居相続人がいないこと | 被相続人と同居していた法定相続人がいない |
| 持ち家なし要件 | 相続開始前3年以内に、自分または配偶者の持ち家に住んでいないこと |
| 過去の所有禁止 | 相続開始時に住んでいる家を過去に所有していたことがないこと |
| 被相続人の家の所有禁止 | 相続開始前に被相続人の居住用家屋を所有したことがないこと |
| 保有継続要件 | 相続税の申告期限まで、相続した土地を保有し続けること |
2018年改正で何が変わったか
改正前は、持ち家を売却して賃貸に住み替えるだけで家なき子要件を満たせたため、「形式的な家なき子」による節税スキームが横行していました。2018年改正では次の要件が追加され、この抜け道がふさがれました。
- 3親等内の親族が所有する家に住んでいた場合も対象外に追加(例:親の別の物件に住んでいた場合)
- 相続開始時に住んでいる家を過去に所有していたことがないことを追加(持ち家を売却して賃貸転居するスキームの封じ込め)
- 被相続人の居住用家屋を相続人が過去に所有していたことがないことを追加
注意:安易な「家なき子スキーム」は否認リスク大
持ち家を配偶者や子に名義変更したうえで家なき子特例を狙うスキームは、2018年改正で事実上封じられています。税務調査で否認された場合、本税に加えて加算税・延滞税が課されるため、安易な節税策は避け、税理士に事前相談してください。
計算例|自宅330平米の土地で相続税がいくら変わるか
具体的な計算例で、小規模宅地等の特例の節税効果を確認しましょう。
前提条件
- 被相続人:父(母は先に死亡)
- 相続人:長男・次男の2人(法定相続人2人)
- 自宅の土地:路線価評価額 5,000万円(面積300平米 < 330平米の限度内)
- その他の遺産:預貯金3,000万円、生命保険金1,000万円(非課税枠500万円×2人=1,000万円で全額非課税)
- 長男が自宅に同居しており、同居親族として自宅の土地を取得
特例なし vs 特例ありの比較
| 項目 | 特例なし | 特例あり |
|---|---|---|
| 自宅の土地の評価額 | 5,000万円 | 1,000万円(80%減額) |
| 預貯金 | 3,000万円 | 3,000万円 |
| 生命保険金(非課税後) | 0円 | 0円 |
| 課税遺産総額 | 8,000万円 | 4,000万円 |
| 基礎控除(3,000万円+600万円×2人) | ▲4,200万円 | ▲4,200万円 |
| 課税対象額 | 3,800万円 | 0円(基礎控除以下) |
| 相続税の合計 | 約460万円 | 0円 |
この例では、特例の適用で相続税が約460万円からゼロになります。ただし、特例で税額がゼロになっても相続税の申告は必須です。申告しなければ特例は適用されず、約460万円の納税義務が生じます。
330平米を超える場合
土地の面積が限度面積(330平米)を超える場合は、超える部分は通常の評価額で計算します。
例:面積500平米・評価額7,500万円(1平米あたり15万円)の場合
・330平米分:15万円 × 330平米 × 20% = 990万円
・超過170平米分:15万円 × 170平米 = 2,550万円
・合計評価額:3,540万円(特例なしの7,500万円 → 3,540万円に減額)
二世帯住宅・老人ホーム入居時の適用可否
実務で問い合わせが多いのが、二世帯住宅や老人ホーム入居のケースです。それぞれ適用の可否を整理します。
二世帯住宅の場合
2014年(平成26年)以降の相続については、二世帯住宅が区分所有登記されていなければ、建物全体について被相続人の居住用宅地として小規模宅地等の特例を適用できます。
- 適用可能:1棟の建物を親子で共有登記(または親の単独登記)している場合。内部で行き来できない構造でも適用可
- 適用不可:1階を親名義、2階を子名義で区分所有登記している場合。この場合は親の居住部分の敷地のみが対象
二世帯住宅を建てる前に確認を
将来の相続を見据えて二世帯住宅を建てる場合、区分所有登記にすると特例の適用範囲が狭くなります。共有登記にすることで、敷地全体に特例を適用できる可能性が高まります。登記方法は建築前に税理士・司法書士に相談しましょう。
老人ホーム入居の場合
被相続人が自宅を離れて老人ホームに入居していた場合でも、次の要件を満たせば元の自宅の土地に特例を適用できます。
- 被相続人が要介護認定(要支援認定を含む)を受けていたこと
- 入居先が老人福祉法等に定める施設(特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅等)であること
- 自宅を第三者に貸し付けていないこと(空き家のまま、または親族が居住していた場合はOK)
注意すべきは、老人ホーム入居後に自宅を賃貸に出してしまった場合です。この場合、「特定居住用宅地等」ではなく「貸付事業用宅地等」として判定される可能性があり、減額割合が80%から50%に下がり、限度面積も330平米から200平米に縮小します。
貸付事業用宅地等の要件と3年縛り
賃貸アパートや駐車場として使われている土地は、「貸付事業用宅地等」として小規模宅地等の特例の対象になります。ただし、減額割合は50%、限度面積は200平米と、居住用や事業用に比べて適用範囲が限定的です。
適用要件
- 被相続人が貸付事業を行っていた土地であること
- 取得した親族が、相続税の申告期限まで貸付事業を継続すること
- 相続税の申告期限まで、その土地を保有し続けること
3年以内の貸付開始は原則対象外
2018年(平成30年)の税制改正で、相続開始前3年以内に新たに貸付事業を開始した土地は原則として特例の対象外となりました。相続税対策として直前に賃貸を始めるスキームを封じる趣旨です。
ただし、例外として、相続開始前3年超にわたって事業的規模(5棟10室基準)で貸付事業を行っていた被相続人が3年以内に新たに取得した土地については、特例の対象とされています。
駐車場・資材置場も対象になる?
月極駐車場やコインパーキング敷地も貸付事業用宅地等の対象になり得ますが、構築物(アスファルト舗装・フェンス等)があることが求められます。更地のまま青空駐車場として貸している場合は、原則として特例の適用が認められません。
小規模宅地等の特例と配偶者控除の併用
相続税の計算では、小規模宅地等の特例と配偶者の税額軽減(いわゆる配偶者控除)を併用できます。配偶者の税額軽減は、配偶者が取得した遺産について法定相続分または1億6,000万円のいずれか多い金額まで相続税がかからない制度です。
併用の効果
たとえば、配偶者が自宅の土地(評価額5,000万円)を相続する場合、まず小規模宅地等の特例で評価額を1,000万円まで減額。さらに配偶者の税額軽減で、この1,000万円を含む配偶者取得分について相続税がゼロになるケースが多くあります。
一次相続と二次相続のバランス
ただし、配偶者に遺産を集中させすぎると、二次相続(配偶者が亡くなったとき)で相続税が高額になるリスクがあります。二次相続では配偶者の税額軽減が使えず、法定相続人が1人減ることで基礎控除額も下がるためです。
最適な遺産分割は、一次相続と二次相続の合計税額が最小になる配分を見つけることがポイントです。配偶者が自宅の土地を取得して特例を使うか、同居の子が取得して特例を使うかで、二次相続の税負担が大きく変わります。
二次相続シミュレーションのすすめ
一次相続だけを見て配偶者に遺産を集中させると、二次相続で数百万円以上の税負担増になることがあります。FP・税理士に依頼して一次+二次の合計税額シミュレーションを行い、遺産分割の最適解を探ることをおすすめします。
申告手続き|必要書類と期限
小規模宅地等の特例は、相続税の申告書を税務署に提出することで初めて適用されます。特例により相続税がゼロになる場合でも申告は必須です。
申告期限
被相続人が亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内です。期限後に申告した場合、原則として小規模宅地等の特例は適用できません(やむを得ない事情がある場合は例外的に認められることもあります)。
必要書類
- 相続税の申告書(第11表「小規模宅地等についての課税価格の計算明細書」を含む)
- 被相続人の戸籍謄本(出生から死亡まで)
- 遺産分割協議書の写し(または遺言書の写し)
- 相続人全員の印鑑証明書(遺産分割協議書に添付)
- 対象となる土地の登記事項証明書
- 対象となる土地の固定資産評価証明書
取得者ごとの追加書類
- 配偶者:戸籍謄本(配偶者であることの証明)
- 同居親族:住民票(同居の事実を証明)
- 家なき子:相続開始前3年以内の住所を証明する戸籍の附票、賃貸契約書の写し等
遺産分割が間に合わない場合
申告期限までに遺産分割協議がまとまらない場合は、「申告期限後3年以内の分割見込書」を申告書に添付すれば、分割確定後に特例の適用を受けることができます(更正の請求による還付)。ただし、この書類を添付せずに法定相続分で申告してしまうと、後から特例を適用できなくなるため注意が必要です。
よくある失敗例と注意点
小規模宅地等の特例は要件が複雑なため、適用を誤って否認されるケースが後を絶ちません。よくある失敗例を確認しておきましょう。
失敗例1:申告しなかった
特例で相続税がゼロになるため「申告不要」と思い込み、申告書を提出しなかったケースです。特例は申告が前提であり、無申告では適用されません。後から気づいて期限後申告しても、原則として特例は使えず、加算税・延滞税が課されます。
失敗例2:申告期限前に売却した
同居親族が自宅の土地を相続し、申告期限(10か月)の前に売却してしまったケースです。同居親族には申告期限まで保有+居住の継続が求められるため、売却した時点で要件を満たさなくなります。
失敗例3:家なき子の要件を満たしていなかった
2018年改正後の要件を確認せず、改正前の知識で家なき子特例を適用したケースです。持ち家を配偶者に名義変更してから賃貸に住む「偽装家なき子」は否認されます。
失敗例4:区分所有登記の二世帯住宅
二世帯住宅で親の居住部分と子の居住部分を区分所有登記していたため、子の居住部分の敷地について特例が適用できなかったケースです。共有登記であれば敷地全体に適用可能でした。
失敗例5:遺産分割を考慮しなかった
配偶者がすべての遺産を相続し、一次相続の税額はゼロにできたが、二次相続で子が多額の相続税を負担することになったケースです。一次・二次の合計で見ると、子が一次相続で自宅を取得した方が税負担が少ないこともあります。
| チェック項目 | 確認内容 | 該当する場合 |
|---|---|---|
| 申告書の提出 | 特例で税額ゼロでも申告するか | 必ず申告する |
| 保有・居住の継続 | 申告期限まで売却・引越しをしないか | 10か月間は現状維持 |
| 家なき子の要件 | 2018年改正後の6要件を全て満たすか | 税理士に事前確認 |
| 二世帯住宅の登記 | 区分所有登記になっていないか | 共有登記への変更を検討 |
| 二次相続の検討 | 一次+二次の合計税額を試算したか | FP・税理士にシミュレーション依頼 |
| 遺産分割の期限 | 分割未了なら「分割見込書」を添付したか | 添付しないと後から特例適用不可 |
小規模宅地等の特例は、要件の一つでも欠けると適用が否認されます。自宅の土地を相続する予定がある方は、相続が発生する前の段階で税理士やFPに要件の確認と遺産分割の方針を相談しておくことが、失敗を防ぐ最も確実な方法です。
小規模宅地等の特例を調べている本当の理由は、「自宅を家族の負担にしたくない」気持ちかもしれません
この特例を調べている方の多くは、単に税額を減らしたいだけではなく、自宅を売らずに家族に残せるか、相続税の支払いで遺族が困らないかを心配しています。
背景には、次のような不安や想いがある場合があります。
- 自宅を売らないと相続税が払えないのではないか
- 特例の要件を満たしているかどうか自信がない
- 二次相続まで考えると、誰が自宅を取得すべきか判断がつかない
- 家なき子特例が使えるかどうか確認したい
- 親が元気なうちに対策をしておきたい
FP相談では、不動産を含む相続財産の全体像を整理し、特例の適用可否・最適な遺産分割・二次相続シミュレーションまで一緒に考えます。
無料相談で確認できること
特例の適用可否の確認
ご家族の居住状況・登記内容・土地の利用状況から、特例が使えるか、どの区分が適用できるかを判定します。
相続税の概算シミュレーション
特例適用前・適用後の相続税額を比較し、節税効果を具体的な金額で確認できます。
最適な遺産分割の方針
誰が自宅を取得すれば一次+二次相続の合計税額が最小になるか、シミュレーションで検討します。
生前対策のアドバイス
相続発生前にできる対策(登記の確認・家族信託・生前贈与との組み合わせ等)を提案します。
専門家の紹介
必要に応じて税理士・司法書士への橋渡しも行います。申告の代理は税理士が担当します。
小規模宅地等の特例は、自宅を「家族の資産」として守るための制度です
この特例は、遺族が住み慣れた自宅を手放さずに済むよう設計された制度です。しかし、要件を一つでも見落とすと適用が否認され、本来不要だった数百万円の相続税を支払うことになりかねません。要件の確認と遺産分割の設計は、相続が発生する前の段階でFPや税理士に相談しておくのが最も確実です。
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給付金の確認から、我慢していた支出を選び直す家計へ
ここで確認したいのは、受け取れるお金だけではありません。いま我慢している「休む・任せる・移動する・学ぶ」支出を、いつなら選べるかまで数字で見ることです。
たとえば最初に見るのは「安心して休める時間」。日帰りホテルの個室、寝具、食洗機やミールキットのように、物価高で後回しにしがちな支出を家計の中で選べるかを確認します。
お金の不安が強いと、働き方も、家族との時間も、自分のやりたいことも、どうしても後回しになりがちです。
FPに家計を相談する目的は、ただ節約することではありません。
給付金を確認し、毎月のお金の流れを整えることで、我慢していた支出を「いつ・いくらまでなら選べるか」まで整理し、休む、任せる、移動する、学ぶ、親や家族との時間を作る、といった選択肢が見えやすくなります。
なぜFP相談で変わるのか。使える給付金、毎月の固定費、教育費、住宅費、老後資金を同じ表に並べると、「削るべき支出」と「取り戻したい暮らしに使ってよい支出」の境目が見えやすくなるからです。
たとえば、こんな選択肢を数字で確認できます。
安心して休める時間
誰にも要求されない時間、眠れる環境、責任を一時停止できる仕組みにお金を使えるか。
家事・育児・段取りからの解放
名もなき家事、献立、送迎、連絡、調整を一人で抱えない形にできるか。
家計と将来不安の軽減
物価高、教育費、住宅ローン、老後資金の不安を見える化できるか。
子どもの選択肢を広げる教育・体験
英語、体験、旅行、習い事など、世界を見せる予算を作れるか。
家族の再起動としての旅行・非日常
連泊、温泉、自然の中で家族会話を回復する余白を作れるか。
健康回復・睡眠・老化対策
疲れが抜ける、痛くない、眠れる、朝動ける状態に投資できるか。
夫婦の関係回復
運営組織ではなく、伴侶として話せる時間を取り戻せるか。
親の介護・親との時間への備え
介護、見守り、帰省、親孝行、自分の老後準備に備えられるか。
自分の物理的逃げ場
書斎、椅子、ベランダ、サウナ、カフェのような避難場所を持てるか。
疲れない移動
駅近、送迎、グリーン車、ミニバン、近場高級宿を選べるか。
人生がまだ動く感覚
学び直し、副業、趣味、旅、挑戦にもう一度向かえるか。
お金の不安だけで、働き方や暮らし方を決めなくてよくなる。FPと一緒に、我慢の家計から選べる家計へ戻すための確認です。
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出典・改訂履歴・免責事項を見る
本ページの制度概要・要件・税率は、以下の公式情報を編集部が確認のうえ整理しています(執筆時点)。最新かつ正確な情報は必ず各公式サイトでご確認ください。FPは記事を直接監修してはおらず、関連テーマでご相談を受けるFPとしてご紹介しています。
最終確認日:
※本記事は2026年5月時点の一般的な情報であり、個別の税務・法務相談に代わるものではありません。各制度の適用要件は個人の状況により異なります。実行にあたっては、必ず公式情報および税理士・FP・弁護士など専門家にご相談ください。本記事の情報により生じたいかなる損害についても、当サイトでは責任を負いかねます。
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