FP相談実例 / 相続・贈与

息子への生前贈与を保険で活用する方法を検討(事例#0203)

財産・家族関係・期限・税務法務の確認先を整理する

相続税と納税資金を家族で確認しもめない準備を進める場面
税額だけでなく、納税資金、家族の分け方、親の意思を早めに整理します。

FPの回答ポイント:一時払い生命保険を含む長期の資産移転の方向性を整理(贈与税の個別判定・申告は税理士の独占業務)

Q ご相談内容

息子への生前贈与を保険で活用する方法を検討

40代後半です。息子を被保険者にした保険を検討しており、災害死亡保険金の設計に心理的な抵抗を感じています。保険にナーバスになっている状況ですが、生前贈与を保険で活用する方法にも興味があります。10年払いで契約後、名義変更で息子に引き継げる仕組みや、がん保険と同じようなイメージで考えていいのかなど、基本的な仕組みをもう少し理解したいです。

保険を使って贈与を進めるのは初めてで、仕組みが分かりづらく不安もあります。10年後の名義変更や、途中解約した場合の扱いについても丁寧に説明していただきたいと考えています。将来に向けて安心できる家計と運用の形を整えたく、今回のご相談を通じて全体像を把握したいと考えています。

A FPからの回答

一時払い生命保険を含む長期の資産移転の方向性を整理(贈与税の個別判定・申告は税理士の独占業務)

契約者・被保険者・受取人の組み合わせによって、贈与税・相続税など税金の扱いが変わるため、契約の形は税理士に確認したうえで決めます。10年経過後に契約者を息子さんへ名義変更すれば、それ以降は解約して使ってもそのまま保有してもどちらも可能です。設計例では、合計974万171円を払い込んで死亡保障2000万円を確保しつつ、払込終了直後の11年目には解約返戻金が1094万6400円まで増えます。

45歳時点で1170万円、60〜65歳時点では約1500万円まで増える設計です。現預金での贈与は贈与契約書が必要で、手元にあると使ってしまいやすい面もあるので、保険で縛りを付けつつ運用できる点が有効です。前期前納の方式で契約すれば、途中で万一のことがあっても10年分の払込みが先に充当されているため安心です。

年払いで毎年少しずつ払う方法との違いも踏まえ、ご家族の状況に合った支払方法を選んでいただけます。

編集部解説:「相続・贈与」の基礎知識

相続は「家族で一枚の絵を共有する」のが最大のポイント。亡くなってからでは打てる手は限定的なので、元気なうちの整理が不可欠です。

知っておきたい基礎知識

  • 基礎控除:3,000万円+600万円×法定相続人。これを超えると相続税がかかる。まず自宅不動産の評価額から確認。
  • 暦年贈与:年間110万円までの贈与は非課税。ただし2024年改正で死亡前7年以内の贈与は相続財産に持戻し。
  • 相続時精算課税:2024年改正で年110万円の基礎控除が新設。生前に大きく贈与したい時に有利な選択肢。
  • 遺言書:自筆証書・公正証書のいずれでも法的効力あり。家族間の合意形成のためにも作成が望ましい。

実践のヒント

  1. 財産目録(不動産・預貯金・有価証券・保険)を一覧化し、相続税の有無を試算する。
  2. 生前贈与は「110万円×相続人数×年数」で計画し、贈与契約書を毎回作成する。
  3. 自宅は小規模宅地等の特例(330㎡まで80%減)の適用要件を確認する。
  4. 家族会議で財産・遺言・葬儀の希望を共有し、エンディングノートに残す。

※ 本セクションは編集部による一般的な解説であり、個別のご相談に対するFPの回答ではありません。実際の判断には、ご自身の状況に応じたFPへの個別相談をおすすめします。

※ 本相談事例は、実際のFP面談を元に個人が特定できないよう編集・要約した参考情報です。回答内容は個別状況に合わせたものであり、すべての方に当てはまるものではありません。実際の金融商品・保険商品の選定にあたっては、必ずご自身でご判断ください。

相続の確認順序を自分の状況で整理する

家族関係、資産の種類、期限をどこから確認するか整理したい方へ

確認する時期: 家族で方針を決める前。相続発生後は申告・手続きの期限前

初回は、把握できている事実と期限を確認し、専門家へ確認すべき論点を口頭で整理します。

記事の回答はここまでです。予約前に、相談内容と現在の案内条件をご確認ください。

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本相談事例は、実際のFP面談を元に個人が特定できないよう編集・要約した参考情報です。回答内容は個別状況に合わせたものであり、すべての方に当てはまるものではありません。FPは記事を直接監修してはおらず、相談を担当したFPとしてご紹介しています。

最終確認日:2026年4月26日

※本記事は2026年4月時点の一般的な情報であり、個別の税務・経営・法務相談に代わるものではありません。各制度の適用要件・税額は個人の状況により異なります。実行にあたっては、必ず公式情報および税理士・社労士・FP・弁護士など専門家にご相談ください。本記事の情報により生じたいかなる損害についても、当サイトでは責任を負いかねます。