住民税の計算方法
課税所得から税額を出す手順【2026】
住民税の計算方法を5ステップで解説。
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住民税計算の5ステップ
住民税を正確に計算するには、次の5つのステップを順番に進めます。
ステップ1:年収(額面)を確認する。ステップ2:年収から給与所得控除を引いて給与所得を出す。ステップ3:給与所得から所得控除(基礎控除・社会保険料控除など)を引いて課税所得を出す。ステップ4:課税所得 × 10%で所得割を計算する。ステップ5:所得割に均等割5,000円を加えて年税額を出す。
この5ステップは会社員・パート・アルバイトなど給与所得者に共通の手順です。自営業者の場合はステップ2が「収入 − 必要経費 = 事業所得」に置き換わりますが、それ以降の流れは同じです。
各ステップで使う数値や計算式を正しく適用すれば、自治体から届く住民税決定通知書の金額とほぼ一致する結果が得られます。住民税がいくらか手早く知りたい方は住民税はいくら?で年収×扶養パターンのマトリクス表を掲載しています。以下ではステップ2〜5を詳しく解説します。
給与所得控除の計算
給与所得控除は、会社員の必要経費として年収から自動的に差し引かれる控除です。金額は年収に応じて段階的に決まり、自分で選ぶ余地はありません。2026年時点の計算式は住民税の計算方法でも解説していますが、主な区分は次のとおりです。
| 年収区分 | 給与所得控除の計算式 |
|---|---|
| 162.5万円以下 | 一律55万円 |
| 162.5万円超〜360万円以下 | 年収 × 30% + 8万円 |
| 360万円超〜660万円以下 | 年収 × 20% + 44万円 |
| 660万円超〜850万円以下 | 年収 × 10% + 110万円 |
| 850万円超 | 上限195万円(固定) |
具体例:年収300万円なら300万×30%+8万=98万円(給与所得202万円)。年収400万円なら400万×20%+44万=124万円(給与所得276万円)。年収500万円なら500万×20%+44万=144万円(給与所得356万円)。
年収660万円を超えると控除率が20%→10%に半減するため、年収700万円以上の方は住民税の増加幅がやや大きくなります。
課税所得の算出
給与所得から「所得控除」を差し引いた金額が課税所得です。所得控除には全員に適用されるものと、条件に応じて適用されるものがあります。控除の全体像は控除一覧をご覧ください。
全員に適用されるのは基礎控除43万円と社会保険料控除です。社会保険料控除は健康保険・厚生年金・雇用保険の年間支払額がそのまま控除額になり、年収の約15%が目安です。年収400万円なら社会保険料は約60万円で、基礎控除と合わせて約103万円の控除になります。
さらに配偶者控除(33万円)、扶養控除(一般33万円・特定45万円)、生命保険料控除(最大7万円)、医療費控除(10万円超の部分)、iDeCoの小規模企業共済等掛金控除(掛金全額)なども該当すれば適用します。
計算例:年収400万円・独身の場合、課税所得 = 給与所得276万 − 社保60万 − 基礎43万 = 約173万円。配偶者控除あり・扶養1人なら、173万 − 33万 − 33万 = 107万円まで下がります。
所得割と均等割の合算
住民税は「所得割」と「均等割」の2つで構成されます。所得割は課税所得に一律10%をかけた金額で、都道府県民税4%と市区町村民税6%の内訳です。均等割は所得に関係なく定額で課される税金で、合計5,000円(都道府県1,500円+市区町村3,500円)です。
年税額は「所得割 + 均等割」で求めます。課税所得173万円の場合、所得割は173万 × 10% = 17.3万円、均等割は0.5万円で、年税額は17.8万円です。月額に換算すると約14,800円になります。
住民税には所得税のような累進税率はなく、課税所得がいくらであっても税率は一律10%です。そのため、控除額が1万円増えれば住民税は1,000円減るという明快な関係になっています。
なお一部の自治体では、森林環境税や独自の超過課税によって均等割が標準の5,000円より高い場合があります。たとえば横浜市では市民税の均等割に900円が上乗せされています。正確な金額は住民税決定通知書で確認するのが確実です。
年収別の計算ステップ一覧表
独身・会社員を例に、年収300万〜700万円の各ステップの数値を一覧にまとめます。
| ステップ | 年収300万 | 年収400万 | 年収500万 | 年収600万 | 年収700万 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2. 給与所得控除 | 98万 | 124万 | 144万 | 164万 | 180万 |
| 2. 給与所得 | 202万 | 276万 | 356万 | 436万 | 520万 |
| 3. 社保控除(15%) | 45万 | 60万 | 75万 | 90万 | 105万 |
| 3. 基礎控除 | 43万 | 43万 | 43万 | 43万 | 43万 |
| 3. 課税所得 | 114万 | 173万 | 238万 | 303万 | 372万 |
| 4. 所得割(10%) | 11.4万 | 17.3万 | 23.8万 | 30.3万 | 37.2万 |
| 5. 住民税年額 | 11.9万 | 17.8万 | 24.3万 | 30.8万 | 37.7万 |
| 月額天引き | 約9,900円 | 約14,800円 | 約20,300円 | 約25,700円 | 約31,400円 |
扶養控除がある場合は、課税所得の行から扶養控除額(1人あたり33万円)を引いて再計算します。年収×扶養パターン別の早見表は住民税はいくら?で掲載しています。
計算例(年収400万・独身 / 扶養あり)
【独身の場合】年収400万円・独身・会社員の住民税を5ステップで計算します。
ステップ1:年収は400万円。ステップ2:給与所得控除 = 400万×20%+44万 = 124万円。給与所得 = 400万−124万 = 276万円。ステップ3:所得控除 = 基礎控除43万+社保60万 = 103万円。課税所得 = 276万−103万 = 173万円。ステップ4:所得割 = 173万×10% = 17.3万円。ステップ5:年税額 = 17.3万+0.5万 = 約17.8万円(月額約14,800円)。
【配偶者控除+子1人の場合】同じ年収400万円で、配偶者控除33万円+扶養控除33万円が加わると計算が変わります。
ステップ3:所得控除 = 基礎控除43万+社保60万+配偶者33万+扶養33万 = 169万円。課税所得 = 276万−169万 = 107万円。ステップ4:所得割 = 107万×10% = 10.7万円。ステップ5:年税額 = 10.7万+0.5万 = 約11.2万円(月額約9,300円)。独身と比べて年間6.6万円、月額で5,500円安くなります。
生命保険料控除(最大7万円)やふるさと納税(上限約4.2万円)、iDeCo(月2.3万円で年27.6万円の控除)を適用すれば、ここからさらに税額を下げることが可能です。夫婦・子ありの住民税では共働き・片働きの税額比較も解説しています。
💬 相談事例から
📋 60代前半・会社員のAさん(共働き夫婦・子2人)
iDeCoの掛金が月1.2万円のままで8年間放置していたAさん。FPと一緒に掛金を満額に引き上げ、NISA枠の活用と合わせて控除の最適化を行いました。住民税・所得税あわせた節税効果を試算し、世帯全体の手取りを改善する道筋が見えた事例です。
📋 30代会社員のBさん(年収700万円)
ふるさと納税・iDeCo・新NISAを組み合わせた結果、手取りが年80万円増えたBさん。FPが年収と家族構成から控除の上限額を正確に算出し、住民税の計算根拠を一つひとつ確認したことで、取りこぼしていた控除が見つかりました。
FPに相談すべきケース
住民税の計算方法を理解した上で、以下のようなケースではFPに相談すると最適な控除の活用方法が見つかります。
ケース1:計算したが住民税決定通知書の金額と合わない。生命保険料控除や医療費控除の端数処理、自治体独自の超過課税など、概算と実額がズレる原因は複数あります。FPが通知書の各項目を一緒に読み解きます。
ケース2:どの控除が自分に使えるかわからない。基礎控除・社保控除以外にも、ふるさと納税・iDeCo・生命保険料控除・住宅ローン控除・医療費控除など多数の控除があります。FPが漏れなくチェックします。
ケース3:来年の住民税をシミュレーションしたい。昇給・転職・結婚・出産などライフイベントによる住民税の変化を、FPが正確に試算します。新卒の方は入社2年目からの天引き開始に備える相談もできます。
ケース4:節税制度の優先順位を決めたい。ふるさと納税・iDeCo・住宅ローン控除を同時に活用する場合、控除枠の競合があります。FPが年収と家族構成に合わせた最適な組み合わせを提案します。
給付金の確認から、我慢していた支出を選び直す家計へ
ここで確認したいのは、受け取れるお金だけではありません。いま我慢している「休む・任せる・移動する・学ぶ」支出を、いつなら選べるかまで数字で見ることです。
たとえば最初に見るのは「安心して休める時間」。日帰りホテルの個室、寝具、食洗機やミールキットのように、物価高で後回しにしがちな支出を家計の中で選べるかを確認します。
お金の不安が強いと、働き方も、家族との時間も、自分のやりたいことも、どうしても後回しになりがちです。
FPに家計を相談する目的は、ただ節約することではありません。
給付金を確認し、毎月のお金の流れを整えることで、我慢していた支出を「いつ・いくらまでなら選べるか」まで整理し、休む、任せる、移動する、学ぶ、親や家族との時間を作る、といった選択肢が見えやすくなります。
なぜFP相談で変わるのか。使える給付金、毎月の固定費、教育費、住宅費、老後資金を同じ表に並べると、「削るべき支出」と「取り戻したい暮らしに使ってよい支出」の境目が見えやすくなるからです。
たとえば、こんな選択肢を数字で確認できます。
安心して休める時間
誰にも要求されない時間、眠れる環境、責任を一時停止できる仕組みにお金を使えるか。
家事・育児・段取りからの解放
名もなき家事、献立、送迎、連絡、調整を一人で抱えない形にできるか。
家計と将来不安の軽減
物価高、教育費、住宅ローン、老後資金の不安を見える化できるか。
子どもの選択肢を広げる教育・体験
英語、体験、旅行、習い事など、世界を見せる予算を作れるか。
家族の再起動としての旅行・非日常
連泊、温泉、自然の中で家族会話を回復する余白を作れるか。
健康回復・睡眠・老化対策
疲れが抜ける、痛くない、眠れる、朝動ける状態に投資できるか。
夫婦の関係回復
運営組織ではなく、伴侶として話せる時間を取り戻せるか。
親の介護・親との時間への備え
介護、見守り、帰省、親孝行、自分の老後準備に備えられるか。
自分の物理的逃げ場
書斎、椅子、ベランダ、サウナ、カフェのような避難場所を持てるか。
疲れない移動
駅近、送迎、グリーン車、ミニバン、近場高級宿を選べるか。
人生がまだ動く感覚
学び直し、副業、趣味、旅、挑戦にもう一度向かえるか。
お金の不安だけで、働き方や暮らし方を決めなくてよくなる。FPと一緒に、我慢の家計から選べる家計へ戻すための確認です。
FPと30分で、我慢していた支出を選べる家計に整理する(無料・Zoom) →
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本ページの制度概要・要件・税率は、以下の公式情報を編集部が確認のうえ整理しています(執筆時点)。最新かつ正確な情報は必ず各公式サイトでご確認ください。FPは記事を直接監修してはおらず、関連テーマでご相談を受けるFPとしてご紹介しています。
最終確認日:2026-05-14
※本記事は2026年5月時点の一般的な情報であり、個別の税務・経営・法務相談に代わるものではありません。各制度の適用要件・税額は個人の状況により異なります。実行にあたっては、必ず公式情報および税理士・社労士・FP・弁護士など専門家にご相談ください。本ページの情報により生じたいかなる損害についても、当サイトでは責任を負いかねます。
本相談はIKIGAI TOWN編集部が運営するFP相談サービスです。各自治体の給付金窓口とは異なります。


































































































